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そもそも人魚ってやつは

人魚姫の映画が公開されましたね。
世間は主人公について色々言ってますが、蔵前は思うのです。
人魚ってジュゴンがモデルだったんじゃね?と。
ジュゴンとは、あの白くって、鼻が象っぽい、イルカの可愛さもアザラシの愛嬌も無いが、なんか母性だけ感じる存在感の、あの海獣です。
デ太い体つきながら草食動物という、絶滅危惧種のあいつです。

西洋の人がジュゴンから人魚を想像したのは、タイトルにスザンナと長老の絵を持ってきたことでご理解いただけると思いますが、当時の美人がジュゴン様だったのです。ティントレットの「スザンナと長老たち」も、やはりルーベンスの絵のようにふくよかな女性となっております。

また、日本で人魚といえば、八尾比丘尼伝説です。
そして日本人が想像して作り上げたミイラの人魚は、サルと魚が合体しているような姿のものでした。
河童の姿についての記述がサルだったりしますので、それが関係しているのかな、なんて個人的に思います。
ここで注意ですが、「河童と海女」喜多川歌麿作、なんてものは検索してはいけません。

女性の裸を神様関係以外で描いてはいけない、という教会ルールで聖書やギリシャ神話を引っ張り出して女の裸を描きまくったヨーロッパ人と同じ衝撃を受けると思います。

それよりも、春画という当時の娯楽のエロでしか無いものを、もの凄く高尚なモノとして美術館で保管している西洋人に、文化の保全をありがとうと言うべきか、お宝物を隠し持つ男性へ向ける呆れと同じ感情を持つべきか。

※スザンナと長老についての捕捉として
物凄い美女のスザンナが沐浴するたびに覗く助べえな町の長老が二人いた。
彼らはスザンナの旦那の不在の隙に、彼女に愛人契約を持ちかける。
しかし、彼女はそれを断り、そのために濡れ衣を着せられて処刑される事になるが、長老二人のウソがばれて彼女は助かり、長老は石打の刑になるというお話です。つまり、スザンナは物凄い美人設定なのです。

結局何が言いたいのかと言いますと、人魚伝説って突き詰めると西洋も日本もエロに帰結して危険だなあ、ということです。
ちなみに、アザラシも西洋ではエロいものになります。
セルキーという名前の妖精が存在してまして、セルキーは陸に上がるとあのアザラシの着ぐるみを脱いで美女に変身するそうですよ。
で、何をするんだ?
想像しちゃ駄目?
そんな感じです。

駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
ジョスランの子守歌は好きですが歌詞付こそ聴きたいと検索し、最近見つけたものです。ボーカロイドが歌うジョスランの子守歌、素敵です。