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心のどこかに闇がある それはまるで世界名作劇場のわたしのアンネットみたいに

こんにちは。
世界名作劇場ってご存じですか?
あのパトラッシュで有名なアニメの放送枠です。

そこでは小公女セーラやトムソーヤ、赤毛のアンにアルプスの少女ハイジなど、児童文学のアニメが流されていたのですね。

蔵前は、南の島のフローネだけが好きでした。
無人島に流された家族が生きるために奮闘するのですが、お父さんがお医者さんだからかものすごく博識なんで、お父さんは色々なものを作り上げて難題を解決していくのですね。
ゴムの木からお母さんのためにサンダルを作ったり、とか。
無人島に行った時のためにと、私はワクワクしながら必死に見ていました。

その影響か、今でも動画サイトで生きるための良い動画があると、とっても集中して見てしまいます。
例えば、世界がゾンビだらけになったら、サイレンサーとか必要じゃないですか。
懐中電灯の柄からサイレンサーが作れるんですってよ!

「何を見てんの?俺を殺す気か?」

「いや。ゾンビ世界に生き残る為だよ。まず、ショットガンとか手に入れなきゃだけど、日本だと猟銃だよね。これ猟銃に使えると思う?どう思う?」

「そんな世界なんないし!知らないし!」

「詰まんねえな、旦那!」

時々思います。
旦那と私はどうして一緒になったのでしょうか、と。
なんか通じ合えない時が多いなって思うのですよ。

そう、今回言いたいのは、通じ合えない、というそこです。
そして、許しはどこにあるのか、という少々深遠な話ですね。

わたしのアンネットはそういう内容でした。
アンネットと少年ルシエンはとっても仲が良い幼馴染同士だった。
ところが、アンネットの弟ダニーにルシエンが大怪我を負わせてしまう。
それが許せないアンネットは鬼姑のようになって、じわじわルシエンを虐めるのです。

主人公なのに視聴者の子供達に嫌われたアンネット。
さらに、アンネットとルシエンが仲良くなりかける度に、無邪気という名の余計でしかない口を開いて台無しにしてしまうダニー。
一生車椅子という状態の幼児に対し、こいつさえいなければ、と何度考えてしまった事でしょうか。

あれは視聴者である子供に、お前の心が汚れている、と気付かせる目的なのかと思うぐらいの見るたびにイライラしてしまうものでした。

そう、今の自分の心の中は澄み渡った青い空でしかないと思っているのに、実は心の中はざあざあの大雨の中にあり、それどころか下水に流れるはずの汚水に浸かっていた、そんな状況だったと気づかされたようなものです。

実は私には妹がおりまして、妹はとあるサイトで小説を書いています。
そこで彼女がエッセイを投稿しまして、私は彼女の作品で色々と思い出してしまったわけですよ。
彼女は昔に見たB級映画についての話をしているだけなんです。
そこに姉である私と一緒に楽しんだね、的な思い出を添加しながら。

それが私の癇に障ったのです。

そこでエッセイの感想欄ではなく作者宛のメッセージにて、デモンズと抱き合わせは霊幻道士ではなく、バタリアンとデモンズだったと、絡んじゃったのですね。
日本公開日は1986年の4月が霊幻道士とデモンズで、2月がバタリアンだったとしても、田舎の劇場での二本立てはバタリアンとデモンズだったのです。
トップガンとアイアンイーグルを抱き合わせした映画館だったので、ゾンビで重ねたっておかしくは無い場所なんです。

大昔の事だしどうでもいい事なんですけど、過去を思い出しちゃったら、どうでもよくなくないと固執する自分がいたのです。

妹と同じ年齢の従弟もバタリアンを観たがって、でも私の母も叔母も観たくないという事で、私が彼らの手を引いて映画館に行き、結局脅えた従弟の面倒を見る事で映画を堪能できなかった、そんな記憶がまずあります。

その記憶が私が蓋をしていた心のどこかを開けてしまったのです。
叫ばなかった叫びの声、の方ですかね?

私の大事にしていた蔵書を勝手に全部捨てちゃっていた癖に、あの本は良い本だったなんて軽々しく言わないで。
友人と相談しながら集めたパステル。
友人が誕生日に贈ってくれたものもあるのに、大学受験で留守にしている間に自分の物にしちゃったよね。
たとえ、母が使いなさいと妹に手渡した経緯があったとしても!!
絵を描くならパステルが一本いくらするか知っているでしょう?
新品の数十本あるそれを、勝手に自分の物にできないよね。
それは大学受験が終わって落ち着いたら絵を描くつもりで集めていたものなんだよ。
高校三年間、一か月に二本か三本だけ。
初めてできた親友と画材屋に一緒に行って、語り合いながら買って集めた大事な大事な思い出の品だったんだよ。

と、言う風に、頭の中にずらずらと過去に言えなかった自分の言葉と感情が蘇ってしまい、そこで妹に絡んでしまったのです。
失態です。

やはり、思った事はその場で言わねばいけないようです。
そうしていれば私は、叫びたかった過去の叫びに翻弄される事になることは無かったはずなんです。

「汚いな、だらしない」

今日病院から帰って遅い昼飯を食べている私に対し、旦那は聞こえるように呟きました。
何か野菜くずとか落としてたみたいです。
私は旦那の呟きに対し口を閉じるどころか、大きく声を上げていました。

「こっちは病気なのにフルで働いて家事をしているんだ。重いの持てないのに買い出しもしてるなあ?あなたのご飯作った時に出たゴミだろ?そんなゴミぐらい黙って拾え」

旦那は静かにゴミを拾いました。
うっしゃ、すっきり!!

過去の禍根を残したくないならば、言葉は籠らせずに吐き出す方がいいと思います。
旦那は私への禍根を溜めっぱなしかもしれませんが。
アンネットがルシエンを虐めているように、私が旦那を虐めているだけの話になって申し訳ありません。
私の大好きなロシアの歌、「長い道を」を置いておきますのでお許しください。

あと、マンションの壁バージョンのヤモリさんです。
可愛くて癒しになるかな、と。
※写真で闇がいるとしたのは、ヤモリさんがいる、にかけています。

まだベビーさんの上、マンションの壁にいた子なのでグレーです。