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オリジナル脚本『浮遊』のあれこれのメモ

こんばんは。星水慕です。
今回は「はりこのトラの穴」に投稿した『浮遊』というコメディ脚本の制作時の思いや、小ネタ解説をしていこうと思います。
少し長い作品ですが、是非読んでみてください。
一応ネタバレ注意です。すぐ読めるので軽い気持ちで読んでみてください。


脚本制作時に考えていたこと

脚本を書き進めるきっかけは、単純に読み合わせをして面白い物を作ろう!という思いからでした。そこから劇中でパニックを起こそうと思い、以前から懐で温めていた「浮気遊び→浮遊」という言葉遊びの世界設定を引っ張ってきて合わせて書き始めました。
全体的に癖の強い登場人物たちですが、どこか楽しそうなパニックな世界を構成するために必要だろうと思いました。
また当時、真剣なテーマを扱った劇の展開に悩んでおりまして、その反動でふざけた作品を書きたくなったというのも『浮遊』を書き上げた理由の一つです。

その結果、ほぼ一発書きでその場のテンションで書きました。
「ここでボケを入れたいなぁ。入れるか。何にしようかな。よし、こんな感じでええやろ。」を繰り返しました。
作者のセンスと趣味が見透かされるようで恥ずかしいですが、今さらですね。

小ネタ解説

さて、ここから小ネタ解説を挟みながら入れていきます。
どっちかというとこれがメインテーマ
書いた自分でも忘れてそうなので、こういう場で書き残しておきたかったんです。どれだけ気付けたんだろうという間違い探しの答え合わせみたいに使ってみてはいかがでしょうか。
正直、自分で何を入れたか忘れてると思います。
それではいきましょう。

「下を見ていたら、今まで隠していた二重顎がバレた」
作者とは関係ありませんよ。ええ。関係ないですとも。ええ。はい。

「風船みたいに形変えてあ・げ・る。犬派?猫派?」
風船で形を作る、バルーンアートって言うんでしたっけ。犬はよく見ますけど猫はあんまり見ない気がしますね。なんだったら猫の風船の実物を見た事がないといっても過言ではないと思います。

浮気シーン
作者はリアルで浮気を見たことがないので解像度はモバイルデータ使用中のyoutubeみたいな感じです。
まぁ、この辺は適当にいきましょう。実際はもっと修羅場なんでしょうね。知らんけど。

「お母さんが鬼の形相!桃太郎も真っ青!般若も裸足で逃げ出して般若心経を唱えるレベル。エマージェンシーワインレッド!」
連想ゲームで一発書きでボケました。
鬼の形相から桃太郎を連想しました。桃太郎はトマトの品種ってあったよなぁと思いましたが断念しました。結局桃太郎の顔を真っ青にして一区切り。
その後、鬼から般若を連想して、般若から般若心経を思いつきました。
エマージェンシーレッドと言おうとしましたが、何か物足りない気がしましたので、ワインレッドにしてみました。
「ワインレッドの心」安全地帯ですね。このお父さんの安全地帯とはいったいどこに?という気付く人はいないだろう小ネタを入れておきました。

「雨の前の燕」
燕は雨の前には低く飛ぶと祖母か祖父か母か、友達か・・・・・・誰かから聞いたことがありました。空気中の水分を吸った羽虫がいつもより低く飛ぶので燕も合わせて低く飛ぶと聞いた気がしますが、もしかしたら嘘かもしれません。
ここでも連想ゲームをするか悩んだ結果ボツにしたダブルミーニングがありまして、ここで供養しておきます。

若いツバメという言葉に聞き覚えがありますか?
実は年上の女性の若い愛人のことを言います。平塚雷鳥関連のなんやかんやが語源だったはず・・・・・・
という訳で父親を熟女趣味にしようか悩んでいた記憶があります。
若いツバメと聞いて意味を取れるかもわかりませんし、父親の熟女趣味というのが生生しくて嫌なのでやめました。

「あんたは蝙蝠よ!裏切り者!この蝙蝠男!」
裏切りもののことを蝙蝠と呼びますが、これの語源はどこだろうと思って軽く調べてみました。どうやらイソップ寓話の「ひきょうなコウモリ」というお話から来ているらしいです。初めて知りました。
という訳で「あなたはツバメじゃなくて、ただのコウモリだよ!」と言っているちょっと動物関連のボケを続けてみました。一発書きならではのタイム感で気に入ってます。

チー牛
チー牛というのを始めて聞いた時は、なんだこりゃと思いましたが、ネット内でチー牛という単語をよく耳にしたため、登場させてみました。とくに他意はありませんし、誰かモデルがいるわけでもありません。なので解像度が鬼のように低いです。
ちなみに言っている事はかなりまともで、現実の恋愛には興味がないという生粋のオタクであり、変わらない日常に対する感謝を口に出せる、かなりいい奴です。ついでにチー友もめっちゃいい奴です。

長宗我部探偵
名探偵コナンに登場するのは毛利探偵なので、戦国武将の名前を付けてみようと思いました。織田、豊臣、徳川、斎藤、今川、島津なども候補にあげましたが、長宗我部の名前の強さに勝てずお名前トーナメント予選敗退となりました。ついでに準優勝は伊達男の伊達探偵でした。
ついでに小早川か明智あたりを浮気者として登場させようかとも思いました。

「対話です。なんといっても対話です」
ローマの休日のパロディのつもりなんですけど、特にローマの休日らしさがないですね。探偵を2人組にして春日と若林にすればよかったかなぁと今になって思います。オードリーですね。

「まるで大政奉還のようです!」
皆が頭を下げている図を頭に思い浮かべた時にノータイムで真っ先に出てきたツッコミでした。私の頭はいつだって日本史脳らしいです。

「高いほど、こうべを垂れる、稲穂かな」
実るほど こうべを垂れる 稲穂かな
をもじってみました。本来はよくできた人間ほど謙虚だよね。みたいな意味が込められています。
浮気をした人たちとは正反対ですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。やはり自分の書いた作品について振り返る時間は大切ですし、なにより楽しいですね。
今後も書いていこうと思いますので、気に入ってくださった方はた作品もちらりと覗いてみてください。
それでは本日はこの辺で。
おやすみなさい。

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