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算命学について(その3)相生相剋

このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。

今回は五行循環、相生相剋について解説します。


★相生相剋とは・・・

五行は五行循環というそれぞれの要素が助けたり助けられたり、
また、ぶつかったりぶつかられたりする間柄にあります。
この五行循環を「相生相剋」といいます。

★相生とは・・・
相生とはエネルギーが無理なく自然に流れていく状態です。

たとえば・・・
雨(水)は樹木(木)を成長すために水分を与えられます。
【水生木(すいしょうもく)】
樹木(木)は焚火(火)の火力を作り出すために薪となります。
【木生火(もくしょうか)】
焚火(火)で焼かれた灰などは、畑などの土にかえる豊かな大地(土)をつくります。
【火生土(かしょうど)】
豊かな大地(土)には、鉱物(金)がたくさん含まれています。
【土生金(どしょうきん)】
鉱物(金)が含まれる土地の地下にはきれいな水源(水)があります。
【金生水(きんしょうすい)】

与える側はエネルギーを消耗しますが、与えられた側は自身の要素を強めることとなります。
自身の成長や持ち味を難なく発揮できる働きかけといえます。

★相剋とは・・・
相剋とは、エネルギーがぶつかる状態です。
雨(水)は暖をとるための焚火(火)を消してしまいます。
【水剋火(すいこくか)】
強い炎(火)は鉱物(金)を溶かします。
【火剋金(かこくきん)】
斧(金)は大きな樹木(木)を切り倒します。
【金剋木(きんこくもく)】
大きな樹木(木)は豊かな土壌(土)の養分をすいとっていきます。
【木剋土(もくこくど)】
土砂(土)は清き水ながれを濁してしまいます。
【土剋水(どこくすい)】

水によって消されようとする炎は消されまいとより火力を強めて消されまいとします。
このように剋されるエネルギーは、刺激をうけることで自身の要素を強めることとなります。
自身にとってすこしきついなと感じる体験などが成長につながる働きかけといえます。

★比和とは・・・
相生でも相剋でもない同質のもの同士の関係性

★注意点・・・
ここで注意が必要なのですが、「相生がよくて相剋がわるい」ということではないということです。
算命学は「吉凶をみるものではありません」
相生エネルギーの流れてできること、
相剋エネルギーの流れそれぞれでできることがあります。
人によっては相生エネルギーしかない命式や相剋エネルギーしかない命式の方がいます。
それは、良い悪いではなくその方の「個性」となり得るものです。

五行を相生相剋・比和と陰陽に部類することで「十大主星」を得ることができます。

次回は「十大主星」について解説します。
お楽しみに!

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