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算命学について(その11)十二天星②

算命学について(その11)
~十二天星(従星)②~

このシリーズでは算命学の基本の考え方、五行説や陰陽について解説してきます。

今回は~十二天星(従星)~について解説します。

①天報(てんぽう):胎児の時代

多芸多才、器用貧乏、気分屋さん、時間観念が希薄

天報星は、肉体に精神が一体となった「はじまり」の状態。
胎児は「未知数」、「不規則」であり、まだなにも定まっていない「これからの可能性」が
秘められた星。

物事の「出発」と「終わり」を同時に受け持つ役目でもあり、
その相反する二面的な要素に振り回されてしまう星です。
現実的な対応をするにはエネルギーが不足気味で、
持続的なとりくみは苦手です。

これからの可能性の人であるため、様々なことを才能を発揮できる人が多いです。

とはいえ、一つのことに集中していくことより、
興味がむかうところへ行動がすぐにうつるため、
器用貧乏となりがちです。
それも天報星の方の持ち味であるといえます。
みんなができないことを「楽々とこなしていく人」と印象を持たれることもあります。

感情起伏も激しい面もあるため、「気分屋さん」と思われることもあります。

人生に安定性がなく、常に変化が多い道のりですが、精神的なエネルギーが不足している
自分の想いとのギャップがあるため、自分自身にイライラすることもあります。

天報星をお持ちの方は、自分のやりたいことに素直に行動することです。
物事を続けれないことなどで自分を責めず、他人にない「器用な自分」を大事にしていくことです。

②天印星(てんいん):赤子の時代

無心、受け身の社交性、ユーモアのある人、純粋で子供っぽい

天印星は、生まれたばかり、呼吸は自力で出来ても他はまだなにもできない状態。
人の世話が必要な赤子は、いろんな人が世話を焼き、面倒をみようとします。
引力が発揮されている状態です。

天印星をもっている方は、みんなから好かれ、可愛がられ、周りにいる人の運命を変えてしまう、
本人には「無自覚な無力の強さ」を持っています。
自然体で無邪気、ユーモアのセンスがある言動に周囲の人は惹きつけられます。

長子として生まれても長子としての役割を果たせず、
自分の家系をまもることなく、他家へ養子の縁がある場合もあります。
逆に次男、次女など長子でない環境で育った人は、長子的な役割を果たすことがあります。

十二天星では長子の役割をする星として「天印」のほかに「天貴」「天庫」がありますが、
この3つの中で「天庫」が正当な長子の星です。

旺相休囚死論の「囚」が「天報星」「天印星」です。
生の始まりであるため、不安定で自力で生き抜くエネルギー不足しています。
現実と精神の器が明確になっていない状態です。
これら二つの星は周囲の人から世話を焼かれやすく、また甘えことがうまいです。

次回は 天貴星と天恍星 について解説します。
お楽しみ!

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