大学の受験料の出どころ

普通の人は、大学の受験料は親御さんが出してくれるのだろうか? 我が家は普通の家庭でなかったので、自分で捻出した。出どころは、18年間のお年玉であった。

毎年お年玉は、母に半分取られていた。「アンタがお年玉もらえるのは、私がいるからなんだからね」というのが言い分であった。

残りの半分も自由に使わせてもらえず、郵便局に貯金させられた。他の子供達は、お年玉を貯めてコンポとか買っていたのだが、母からするとそんな贅沢はもっての他であった。

まあ、そのおかげで大学受験できたのだから、結果的には良かった。もしかすると、私に大学に行かせたくなかった母からすると、全部奪っておけば良かったと思ったのかもしれない。

実際受験できたのは、センター試験、地元国立大前期後期、実際に進学した大学だけであった。実際に進学した大学は、地元にも受験会場があったから受験できたので、そうでなければ旅費もなかったので受験できなかっただろう。

「毒親持ちでも努力さえすれば」みたいなことを言う人は大勢いるが、そういう人達は、子供の努力を全力で邪魔する親がいるなんて夢にも思わないだけなのである。人生というマラソンのスタート地点がマイナス100キロメートルみたいなものなのである。もっと酷い親を持った人から見たら、私も恵まれているように見えるのだろう。

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