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文房具が好き

この嗜好はどの程度の人に賛同してもらえるのだろうか?

中学生のころ。
地方から親の転勤で東京に出てきた私ははじめてソニプラというお店を知り、なんて可愛いんだと感激した。見たことも無い外国の輸入製品が山ほどあふれていた。

カラフルで、ちょっと大雑把な作りだけどとにかく日本には無い品ぞろえ。

お値段が高すぎて手が届かない、という記憶がないので、当時は円高の影響があったかもしれないね。うろ覚えですが。

伊東屋という銀座の文房具店も好きだった。何時間でもいられた。

日常遣いの文房具はもちろん、上階のマニアックな絵具だの誰が買うんだか知らない高級万年筆だのを見るのも、自分の知らない世界を垣間見るようで好きだった。

お小遣いは少なかったので文房具にかけられるお金もさほどなかったが、高校に入り文房具熱は上がる一方。

無印良品は種類にバリエーションは少ないしシンプルだが、ペンは沢山入っていてお得感があった。

もう学校に持っていく筆箱はペンでパンパン。

私の授業のノートは無駄に色分けされていた。
ただの無地の自由帳に、自分の気になること欲しいものやりたいことスケジュールなどオリジナルで記載し手帳代わり使っていたことも。

内容は大したことは無いんだけど、その自由帳を作ったのはペンが使いたいからです。謎の自己表現帳。

ま、今思えば来るべき受験に向けた勉強…をしているフリをしつつ道具の機能をフルに活用して気分転換を図っていたのだろう。

大学ではノートからルーズリーフに移行したりと使用する道具に変化がありつつも、高校のころほど多量な筆記具を駆使することはなくなった。
まったくあの情熱はなんだったんだと思うような。まあ、荷物は身軽にしたくなるお年頃もある。

社会人になり文房具は会社貸与のものを使用するようになり、文房具フリークは鳴りを潜める。(文房具を楽しむ余裕も無かった)

そして社会人も折り返しを過ぎた今…文房具熱は時々再燃する。

もうPLAZAではさほど物欲センサーは発動しないが、LOFTに行った際についつい爆買い。

半額だったので…。

数十年前から見ると文房具も進化している。機能的なのに見た目もかわいい。用の美?

鉛筆と消しゴムさえあればことは足りると知りつつも、ちょっと遊び心があるものを使うだけで日常が少しだけ楽しくなる。

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