257 高齢者は菩薩行に最適

 高齢者というのは、老人ではあっても、みんなすばらしい技術屋さんです。知識人もそうです。驚くほどの能力を持っています。それなのに、犬の散歩で人生が終わってしまうのは、もったいないですね。年金でなんとなく食べることができているのですから、だったらどこかの、お金がない国に行って、現地の人に優しくその技術や知識を教えてあげれば、どうでしょう?きっと「先生」「先生」と呼ばれて、ものすごく大事にされるでしょう。日本で生活すると、すごくお金がかかります。しかし技術を教えに行くような国では、食べ物はみんなが持ってきてくれるわ、面倒てもらえるわ、仲良くしてもらえるわ.....。そして何より、「自分が最後の最後まで人の役に立っているんだ」という自覚が生まれ、すばらしい菩薩行ができると思います。そういうやり方で世界を圧しなければいけないでしょう。そうでなければリーダーとはいえません。この世界制圧には、お金はかかりません。武装も武器もいりません。心さえあればいい。殺しに行かないで、人を助けてあげるのです。心を制覇するのです。『一瞬で心を磨くブッダの教え』第5章 老病死に向き合い、人生を豊かにする《老いの生き方》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【日本の未来 アイデアがあればグローバル化だって怖くない! (サンガ 新書 2014年) p136】

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