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181 成功する人生のつくり方

 何かをやって少しでも成功すると楽しいものです。ですから、日々、成功するための計画を立てて生きればよいのです。「十年後に成功するぞ」と思って計画を立てると苦しいので、計画の長さは、十分ぐらいで充分です。「この十分で、やることは、精一杯やって成功するんだ」というくらいがちょうどいいのです。そうすれば、成功するたびに喜びや幸福感を覚えられますそうした小さな計画のユニットをつなげて、自分の人生にするのです。

 計画の成功を阻むのは、怒りです。怒った瞬間に、計画は失敗してしまうのです。我々は、ほんのわずかな瞬間に怒るでしょう?「怒り」は「負けた」と同じことです。負けると悔しいし、悲しいし、楽しくはないでしょう? つまり、不幸を味わっているのです。そして不幸を味わうことは、自分の人生に負けたということでもあるのです。

 反対に、怒るべきことがいっぱい出ているのに怒らない場合、その人は確実に勝っているのです。いつもの毎日の中で、いつもならここで怒り出すはずの瞬間に、怒らない ように心掛けてみてください。そのあとの状況は、必ず自分の希望通りに運ぶはずです。怒らないでいる瞬間には、自分がその状況に打ち勝っているということを、しっかり感じて覚えておいてください。そうすれば負け犬にならず、勝利者になれるのです。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《成功と失敗》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【怒らないこと 役立つ初期仏教法話1 (サンガ新書 003, 2006年) p170

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