173 子が自立する育て方を
家族はいくらけんかしても心は通じ合っているから、社会では強いのです。
しかし、自立するときはそれでは駄目です。親の責任というのは自立させることであって、それこそが愛情なのです。「うちの子はもう手がかかりません、一人で勝手にやっていますよ」と、自立して離れていることを自慢するくらいがいいのです。
歩き出すころから頑張らないと駄目だと思います。お母さんがまだ小さい子供に「一人でできるでしょ? 」と言いますね。あれはすばらしい言葉です。本当はまだ一人でできないことでも、子供は「もう一人でできるんだぞ」と思えます。
親も子供も自立していくことを喜んだほうがいいのです。そうすれば親にも負担はないし、子供が親のことをうるさく思うこともなくなって、お互いによく褒めあえる存在になれます。
『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《子育てと親孝行》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【なぜ悩む! 幸せになるこころのしくみ 玄侑宗久氏との共著 2005年 (改題「仏弟子の世間話」 サンガ新書) p168】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?