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168 教えるべき正しい生き方は「貢献する生き方」

 「私は何をすればいいのか」「自分はどんな仕事に向いているのか」、これは現代人、特に若い人によくある悩みです。

 たとえば、高校を決めるとき、大学を決めるとき、仕事を決めるときなどにどうしたらいいかを悩むぶんには大きな問題にはなりません。それぞれの時期に二週間くらい悩めばいいのです。

 そうではなくダラダラといつまでも悩み続けるのなら、これはかなり問題です。いったいなぜ、そうなってしまうかというと、小学生の時期に親や先生たちが、正しい生き方とは貢献する生き方だ、という道徳を教えていないからです。

 大きくなったら社会に貢献しようと思った子供は、将来どんな仕事をしようかと自然に考えます。五、六歳のとき、一緒に遊びながらお母さんが、「お父さんの車よりもっとカッコいい車に乗りたいんだ。大人になったら買ってくれる? 」などと言うと、子供は小さいなりに、「よし! お母さんにカッコいい車を買ってあげるぞ」と張り切るものです。そんなふうに、遊びながら、大人になることの意味を教えなくてはいけません。それが子供たちへの、「立派な人間になってほしい」という正しい期待でもあります。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《子育てと親孝行》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【自立への道 ブッダはひとりだちを応援します (お釈迦さまが教えたこ 6,2008年) p75】

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