見出し画像

193 後悔しても、何の役にも立たない

 後悔することを「格好いいこと」だと思っていませんか? 後悔すれば他人は許してくれると思っているのではありませんか?

 しかし事実は違います。他人から見れば、何の役にも立たない、ただの暗い人間です。犯罪を起こした犯罪者が後悔するのを見て「よかった」と思う人は、憎しみにさいなまれ、苦しむ人です。

 失敗したり、間違ったり、大規模な犯罪でなくとも罪を犯したときには、「私は愚かで、わがままで、自己主張が強くて、こんな悪いことをした」としっかり自分を見つめて、分析して、悪い部分を認めて、まわりの人にも言ったほうがよいのです。

 そうすると、二度と同じあやまちを犯せなくなります。周りの人たちや社会も、良い人間になってよかったなあと、やさしく見守ってくれます。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《成功と失敗》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【自分を変える気づきの瞑想法 (2004年) ([増補改訂版] 2011年) p55】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?