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192 完璧主義になるな

 完全主義、完璧主義という病気を、まず心から追い出してください。

 完璧にするのではなくて、自分にできる範囲で精一杯頑張ること。それを誰かに非難されても別に気にする必要はありません。男性の場合であれば、自分が精一杯仕事をしていれば、上司に文句を言われても気にしなくていいのです。

 上司に「君、ここがちょっと駄目じゃないか」と叱られたら、胃が痛くなったりします。けれども胃を痛くする必要はありません。なぜかといえば、自分は精一杯したのだから、それはそれでいいのです。叱られたとしても「そうですか、すみませんでした」と言って終わりにしてください。

 頭のいい上司なら、この人は精一杯に頑張ったのだからそれで充分だと考えます。もしそれ以上の仕事をしてほしかったのなら、上司のほうでほかの部下に頼むべきだったのです。

 これは、レベルの高いあきらめのような気持ちです。我々は、「人間は不完全である」という高度なあきらめのような心構えを持たなければいけないのです。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《成功と失敗》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【まさか「老病死に勝つ方法」があったとはブッダが説く心と健康の因果法則 (2008年) (改題 「老病死に勝つブッダの智慧 心と健康の因果法則」2017年) p101】

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