147 噂話は打ち切るべし

 噂話をする人々がやってきたらどうしましょうか。丁寧にその人の話を聞いてあげるべきでしょうか。丁寧に聞いてあげることは、一見善い行為として見られます。しかし、時間の無駄になる話、気持ちが悪くなる話、心が汚れる話、悪を正当化する話、などは親切丁寧に聞いてあげる必要はないのです。何としてでもその話題を変えなくてはならないのです。汚れた話を持ってくる人が頑固で、自分の話題を強引に言い続けるならば、相手が気を悪くしたとしても、その話を打ち切らなければならないのです。人の悪口ばかり言う人がそれでプライドを傷つけられて、自分との友人関係を切っても、それほど損はありません。悪口ばかり言う人が友人でいることこそが、より危険なのです。例えば、このように反論したって良いのです。「私だって欠点だらけです。耳が痛くなります。ですから、人の悪口は止めましょう」。または、「私は嫌になるほど不完全な人間なので、人の欠点なんかはまったく気にしないで無視するのです」。このような反論か、もっと気の効いた反論で、悪口を言う人がやってきたら、話題を打ち切ってほしいのです。
『一瞬で心を磨くブッダの教え』第3章 社会で成功するために《コミュニケーション》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【ブッダの実践心理学 第三巻 心所の分析 p201】

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