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189 精一杯やればいいだけ

 「私はこういう仕事をしなくてはいけない」「今日は、私が料理をつくらなくてはいけない」というのは、自分へのチャレンジです。それは別に、誰かに褒められたいというのではありません。そうではなくて、「怠けて中途半端にやるということはしたくない。やることは、精一杯しっかりやりたい」という態度なのです。

 料理でいえば、「みんなにおいしく食べてもらえるように、一つも文句を言われないものをつくろう」と真剣にやることです。ある面では負けず嫌いの性格なのですが、負けたくない相手は他人ではなく自分だから、これはいいのです。

 覚えておいてください。人間は、自分がやるべきことをきちんと精一杯やれば、それでいいのです。他人との勝ち負けなど、一切考える必要はありません。

『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《成功と失敗》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【怒らないこと 役立つ初期仏教法話1 (サンガ新書 003, 2006年) p169】

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