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常識的言動はやなり大切。 (1444文字)

 アメリカのトランプ元大統領銃撃事件を報道した日本のTBSの『サンデーモーニング』中で、司会の膳場貴子さんが不適切な発言をしたということでネット上でいろいろ批判されています。

 その不適切な発言というのは、合衆国東部ペンシルベニア州バトラーで現地時間の2024年7月13日午後6時ころ(日本時間2024年7月14日午前7時ころ)、トランプ元大統領が演説中に銃撃されつつも無事であり、銃撃後にSPに支えられて演台から移動する時に右腕を突き上げ無事であることを聴衆にアピールしたことについて膳場さんが「アメリカ大統領選挙においてトランプ元大統領(大統領選に共和党から指名される予定)に有利に働くのではないか。」と言ったことを指しています。
 膳場さんのこの発言の前後の発言を総合して考えると、視聴者は「トランプ氏が暗殺されかけたのに生きながらえ、さらに軽傷で済み『自分は暴力に負けない』とアピールしたことは、アメリカ国民にトランプ氏が強い男でありアメリカ大統領に相応(ふさわ)しいという印象を与え、今後の大統領選がトランプ氏有利に展開するようになるのは憂慮すべきことだ。」という印象を受けたことは間違いないように思います。

 でこの放送の後、ネット等での膳場さんへの批判という展開になるのですが、私もトランプ氏の陣営はこの銃撃事件を最大限に利用して選挙戦を有利に戦おうとするとは思います。これは多くの人が予想したことでしょう。
 したがって、膳場さんの発言は予想されることを「反トランプ氏」の立場から述べたわけです。
 なお追加情報としてトランプ氏への銃撃の巻き添えになった形で1名が亡くなり、2名が怪我をしたと報道されています。
 また、トランプ氏自身も飛翔してきた弾丸で右耳を負傷するなど、頭部に被弾する危険が十分あったことも報じられています。

 これらを考えると、まずは銃撃の被害者に対するお悔やみやいたわりの言葉が、今後の大統領選の予想より先に来るべきではないかと言うのは、ちゃんとした良心と常識を持つ人間ならまず感じることでしょう。

 でも、膳場さんの発言は何か法律に違反しているというわけではなさそうです。
 ただ、人命を軽視または眼中に置かない不快な内容の発言を多くの人が視聴している状態でやっただけです。

 不快な内容の発言をする人は、きっと不快な人間なんでしょうから、私は今後テレビだろうと書籍だろうと膳場さんの顔を見たくありませんが、その非常識さを非難する気持ちを表示する気持ちになりません。そんなことで済ませられる問題とは思いません。

 非常識な言動をした非常識な人間は、常識的な人間によって処分されるべきです。
 TBSに常識的な人間がどれくらい存在するのか分かりませんが、将来トランプ氏が大統領になり訪日するような場合、TBSには適切な取材機会が与えられなくなるかもしれないというリスクを考えるなら、膳場さんの処分は考慮されるべきでしょう。

 トランプ氏銃撃の際に流れ弾を受けて亡くなった人(50代の男性)は、狙撃に気づき家族を守ろうと盾になり被弾したそうです。
 海の向こうにはそういう英雄的な人物がいて、海のこっちにはテレビで不快で非常識なことを言う人間がいる。そして、その非常識な人間は、恐らく仲間内では褒められているのでしょう(これは私の推測です。)。

 私は、亡くなった方の冥福を祈りたいです。

#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 #トランプ氏銃撃 #サンデーモーニング #膳場貴子

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