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『タイムトンネル』 凄い予算使ったね?

 アメリカの連続テレビドラマ『タイムトンネル』は、「(タイムトンネルは)アメリカアリゾナ砂漠の地下深く作られ、人類を現在から過去へ、過去から未来へと送り出すすばらしい装置になるはずだったが、ある事情から若き科学者トニー・ニューマンとダグ・フィリプスの二人が完成途上のタイムトンネルで転送され、時間の放浪者となってしまった。」というのが大まかな設定です。

 タイムトンネルの斬新なところは、タイムマシンが固定化された装置だってことです。それまでのタイムマシンはHGウエルズのSF小説『タイムマシン』の影響なのか、装置自体は乗り物の形態をしておりまたその装置は移動可能でした。
 しかし、タイムトンネルは発電所や製鉄所みたいな巨大な装置で、決して移動しません。また、タイムトンネルの装置群は常に白衣を着た技術者に調査・点検されていて、デリケートな機械だということが強調されています。

 ところで、トニーとダグは、いろいろな時代に転送されますが、だいたいが歴史的に有名な時と場所に行きます。
 すると、そこではギリシャ軍とかローマ軍とかとにかく大掛かりな城攻めや合戦が映し出されます。小学生だった私は『タイムトンネル』を観ながら「予算をふんだんに使っていてすごいなぁ。」と思っていました。
 でも、あれって、時代ものの映画のクズフィルムを再利用していたんですね。歴史的に有名な出来事なら、なにかしらスペクタクル映画になっていますから、捨てられるフィルム(クズフィルム)が大量に残っていたんですね。

 それでも私は、劇中で使われる「科学者」とか「歴史」とか「コンピュータ」とか「アリゾナ」といった単語に憧れて今に至ります。例を挙げると、「トロイの木馬」とか「マグナカルタ」など、『タイムトンネル』では世界史をつまみ食いしただけですが、その後大人になるにつれて本格的に勉強しました。結果的に、『タイムトンネル』は教育的ないいドラマだったなぁと思います。

 ちなみに、私はタイムトンネルを操作してトニーやダグを現代に連れ戻そうと奮闘する女性科学者のアン博士が子供ながらに好きでした。

以上
 

#好きな番組 #タイムトンネル

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