見出し画像

石橋 (568文字)

 散歩の途中、石をアーチ型に組んだ石橋を歩いて渡っています。
 その橋は強固な作りですし、材質が石ですから「かなり昔に架橋されたんだろう。」と思います。
 私は散歩しながら考え事をするので、石橋についてはそれ以上深く考えることはありませんでした。

 そんなある日NHKの『美の壺』という番組で、石橋の建築方法について解説していました。
 石橋の建築工程は次の通りです。
 ①支保工(しほこう)の構築。支保工というのは、工事中の構築物や土砂の崩壊を防ぐために、丸太や鉄柱などで仮設した構造物のことです。
 ②この場合の支保工はアーチの形状です。
 ③支保工のアーチの円周に四角く切り出した石を置いていきます。これを「輪石」(わいし)といいます。輪石を支保工の外周に置いていき、最後に置く石を「要石」(かなめいし)と言います。
 要石を置くと、橋全体にかかる圧縮力により輪石が固くしまります。
 この圧縮力と輪石の重量によって、セメント等なしでも安定した作りになります。

 なおアーチは、高さと幅の比が1:2だと最も安定するそうです(高さが1、幅が2です。)。

 これを木材を輪石状に切って、石橋の積木を作ってみようと思っています。支保工に発砲スチロールを使えば何度も組み立てられる模型ができそうな気がします。

#創作大賞2024 #エッセイ部門 #石橋 #美の壺

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?