とりとめのない長男の吃音記録


最終的には愚痴会なのですが。
長男ですが、吃音があります。程度の差はあれどかれこれ3年間毎日出ている状態です。
娘もありますが、こちらはまだ言葉も出始めで様子見です。

本当な吃音とはどのような症状でうちの子どもたちの場合どんな感じなのか?というどなたかに役に立ちそうなことを書きたかったのですが今ちょうど小学校入学に向けてという壁に直面しているので、今までどんな経路をたどって今に至るのか?ということを書こうと思います。

発吃

初めて『これは…どうなんだろう?』と思ったのは2歳半頃。言葉の始まりが、マママママ、ママ!となったり、マーーーーーーママ!となったりするのが言葉を多く覚え始めて増えていました。
ちょうど2歳の頃に妹が産まれ、しかも同時期に転勤で関西へ引越してきたため、どうしても因果関係を感じてこの症状を心的ストレスなのではないかと不安でたまらず調べ始めると『吃音』という症状があるらしいということに辿り着きました。

まだ吃音のことを全く理解できてなかったため最初は市役所に関連する施設を紹介してもらおうと訪ねてみて、『ことばの教室がありますよ』と案内してもらい予約をして行ってみました。

ことばの教室へ

こういうのは本当に『ご縁』が大切で…初めに行ったことばの教室では、
『吃音は環境の変化とか心的ストレスで出るし、だいたいの子は治っていくから様子を見たらええよ〜』と言われました。
その頃の私は、環境の変化で産後ということもあいまって心も体も疲れ果ててしまっていて。そんなところに魔の2歳児と0歳児のワンオペ生活で、今振り返るとほぼ産後うつのような状態でした。そこに心的ストレスという言葉がズドーンと重くのしかかっていました。

私のせいなの、ね…。様子、ね…。と闇のループに入ってしまっていました。
今振り返ると、ことばの教室ではことばの遅れだったり、発達の凸凹をトレーニングする部門で、どうやら言語聴覚士さん(=STさん)のなかでも、吃音という分野はマイナーで吃音が出たり治ったりという波があるものだからという知識のもと様子を見ましょうというアドバイスをしてくださったのだと分かります。
しかしその時の私には『様子を見ましょう』がいつまで?何の様子?できることはないの?どうなったら悪い状態なの?と湧き上がる疑問の暗い暗い海に投げ出されたような気持ちになりました。

低迷期

どうしたらいいのか分からず、もう一度STさんに相談したいが『心的ストレス』と言われる恐怖感に、とりあえず人と会うのは自分の中での知識と指標が増えた状態にしてからにしよう。とこのころから菊池先生の本を読み始めました。

今でもこの本はバイブルです。
何よりも『吃音は親の育て方や環境のせいではなくもともとは脳のシグナルに口が追いついていないのだ』という趣旨の言葉に本当に心が救われました。
ようやく知識と指標がうっすらでき、いざ他のことばの教室にいくことに。初めに行ったことばの教室にいく勇気は出ませんでした。この頃長男はすでに3歳になっていました。
家では環境調整を試みていました。
大したことではなく、まだどこの園にも行っていなかったためゆっくり話しかけるとか、最後まで話を聞いて話の内容に着目するだとか、基礎的な事を大事に考えていました。

ただ、私のメンタル状態は産後1年弱とくに良くなりもせず、長男が言葉を詰まるたびに胸が締め付けられ、ちょっと波がおさまっているような状態に感じたときは安堵し、とあんまりよろしくない状態でした。本当に辛かったです。

セカンドチャレンジ

次に行ったことばの教室では丁寧に話を聞いてくださったあと、『残念ながら吃音に対する専門家もこの施設にはいないけれども、環境調整のお手伝いだったりを不定期の面談ですることができますよ』とお声がけいただけました。
大変ありがたく今でも困った時に相談させていただくのですが、あらためて言語聴覚士さんのなかでもマイナーで、治療法訓練法が確立されていないことを身に染みて感じました。

そこで、『様子を見るとはどういう状態になったら悪いとか、目安はあるのですか?様子が悪くなったらどこに相談に行けばいいのですか?』と聞いてみましたが当たり前に明確な指標はなくちょっと困り果てていました。

幼稚園に入園し紆余曲折ありながらも漠然と環境調整を続けたり、園との協力や保護者様への周知はできていたので、園生活ではさほど困っておらず、長男も気にせず揶揄われたこともなくのびのびと過ごせていました。そのことには園にも保護者様にも本当に本当に感謝しています。

続いて2歳差の娘も2歳半で発吃し、途中でSTさんに何度か相談をしましたが環境調整方法を相談することがほとんどでした。波はかなりあるものの長男も娘も困っている様子がなかったのと、長男と娘の明るくて社交的な性格もあってオープンに吃音のことを話せていたのでインプットした情報を元に、そして何度も本を読み返し、家族で共有しながら過ごせています。

変化点

しかし長男が年長になり、『全然困ってへんけど、もっとスラスラはなせたらな〜』『最近話しにくいとき減ってきてんねん』と言葉に着目する発言が増えてきていて、『話しにくいな』と感じていることがわかりました。
この頃にやっぱり情報収集すべきだな…専門家が少なすぎる領域だしとX開設しています。
小学校にも来年入学だし、通級を選択するかも検討せねばならないし、どうやら吃音も治療法や訓練法があるらしいとわかり病院を受診することにしました。

大学病院へ行くが…

ところが!ところがです。私は専門家が少ない事を忘れてしまっていたのでしょうね。
吃音を診てもらえると聞き、大学病院の紹介状を書いてもらい、3ヶ月待ちで大学病院にやっとの思いで受診しました。
吃音の治療とかうちでは出来ないので、何もできることはないと思いますが』と開口一番にドクターから言われまして。
えええじゃぁ何のために3ヶ月待ったの?!今からは何の時間なの?!?!私は今日なんのために仕事を休んで長男も大好きな幼稚園休んでるの?!?!と一言目から疲れ果てました。

できることはないと言われたのに一応どんな症状があるのかはざっくり聞かれ、その後何か発達で気になることはありますかとのことでした。
多分気になる事がない親っていないんじゃないでしょうか。
日々の生活で『ここは長男のこれから伸ばすべきところだな』と当たり前に凸凹している気づいている点をお伝えすると
『では発達検査を受けましょう。この日に予約でいいですか?』
とのことで…。私は吃音を診てもらいに来たつもりがなぜだか発達検査を予約させられまして。
なにか吃音と関連性があるのでしょうか?と聞くと『相関性はある場合はありますが、厳密にはないですね』
いやいやいやいやじゃぁ何で急に?と全く心が追いつかない状態でとりあえず予約をして帰ってきました。

発達の凸凹については数値としていつかは知っておきたいとは思ってますが、吃音と発達検査と、目的がずれるし、聞き忘れたけどいくらかかるんだろう?と問い合わせると保険診療外とのことで今まさに、発達検査を受けるべきなのか。(ほぼ受けない方向へ)悩んでいます。
もう意味がわからなくなっていて、私ができるようになった方がはやいのか?!と言語聴覚士訓練専門学校の資料を取り寄せたりしていました。

このとりとめのない話をXで呟いたところ様々な方にご助言いただき、Xって!なんて暖かい場所なのだろうか?!と救われた気持ちでした。BIG LOVEです。

どうせ保険診療外であれば、吃音を専門にされているSTさんへ診ていただいてリッカムプログラム等を教えていただくのが良いのかな?と考えている今日この頃です。

発達検査はまた別の機会ですかね…。
ことばの教室でも発達検査はしている場合ある(しかも無料)と聞いて、発達の凸凹はまた別のアプローチができるといいかなと考えています。支援級の取り組みや考え方は現在の生活に取り入れやすいと思います。


どなたか関西圏で吃音専門で診てもらえる病院を知っておられましたらどうか、どうかご連絡下さい。
ありがとうございました。

この記事が参加している募集

#育児日記

49,232件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?