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非常用エレベーターについて②

①なぜ31m以上の高さを超えると非常用エレベーターを設置しなければならないのか?
日本の消防車の対応高さが31m超えるとはしご車が届かない為、火事となった時はこの非常用エレベーターを使用して消火活動をします。
その為の特殊な制御プログラミングが組み込まれており、例えば通常は扉が開いたままではエレベーターは必ず動かないようになっていますが、エレベーター内から扉を開いて昇降しながらホースで炎に放水するのでそういった安全装置を解除できるように消防運転に切り替えれるようになっています。

②乗用エレベーターとの違いは?
・上記の消防運転(1次、2次)ができるように制御プログラミングされている。
・昇降路内の機器に消火放水による水がかかっても大丈夫なように防水仕様となっている。
・避難階に緊急呼び戻し釦が乗場に設置されている。
・通常の乗用エレベーターの昇降路とは完全に区画され、機械室も単独レイアウトとなっている。
・積載量:1150kg、17名以上 
かご寸法:間口1800mm以上、奥行1500以上、天井高さ2300mm以上
・出入口高さ:幅1000mm、高さ2100mm以上
・速度 60m/min以上
・エレベーター専用の監視盤が管理防災室にある

その他もありますが、主な項目は以上です。
ようするに、特殊な仕様のエレベーターなのでメーカー以外では限られたエレベーター保守会社しか非常用のエレベーターリニューアル工事は出来ないのです。

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