エレベーターの耐震対策①(98耐震)

前回、国の基準で98,09,14の3つの耐震対策遍歴について触れましたのでもうちょっと詳しく紹介したいと思います。
とても細かい話になるのと、エレベーター会社によって若干項目が変わってたりするので大まかなところで留めます。
【98耐震】
既存のエレベーター改修工事検討する時で耐震対策で一番簡易なバリエーションになります。
主な対策ヶ所はエレベーター機械室内で、ロープを吊っている巻上機の滑車に地震振動でロープが外れないような処置(脱落防止)や巻上機そのものが振動でズレたりしないのともう一つ主要な制御盤が転倒しないように壁と制御盤をワイヤーロープで繋いだりします。
あとは昇降路と言って機械室の下にあって人が乗るかごが昇降する筒のような箇所ですが、地震の揺れで電線が壁とか機器に当たってもダメージ軽減するような保護膜であったりかごの対面にあるおもり板が落ちないようにするとかかごとおもりが上下する際にレールを掴んでいるシューとレールが外れないようにするであったりとか基本的な構造強化が図られています。

既存建物のエレベーター機器の本格的な対策としては上部の機械室の主要機器である巻上機と制御盤、その下昇降路のかごとおもりとそれを繋いでいるロープ、レールとのガイド部外れ止めに対して、そこそこの震度に対しては対応できてるのでコストとの兼ね合いでそれほど拘らないならこの対策でも十分かと個人的に思います。
次回、09耐震の内容紹介しますので比較してみてください。

09耐震、14耐震の紹介まで待ちきれない方はエレベーターマネージメントホープページから問い合わせフォームにてお願いします。


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