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油圧式エレベーターは無くなる!?

【PICK UP】エレベーター改修・保守管理の事例集はこちらから

マンションのエレベーターがリニューアルする際に、油圧式ではなく、ロープ式のエレベーターが選ばれるようになりつつあります。
理由はいくつか考えられます。

  • エネルギー効率が高い

  • 運転時の消費電力が少ない

  • 長期的な運用コストを削減できる

  • ロープ式は機械室レス(MRL)タイプが可能

  • 建物のスペースを有効活用できる

  • エレベーターのシャフトや機械室が小さくて済む

  • 速度が速い

  • 利用者の待ち時間短縮が期待できる

  • 油漏れによる汚染のリスクがない

  • メンテナンスが容易

  • 耐久性がある

  • 部品の摩耗が少ない

  • 運行がスムーズで、乗り心地が良い。

  • 加速や減速が滑らか

では、早めに油圧式からロープ式のエレベーターにリニューアルした方が良いのでしょうか?

上記で挙げたエネルギー効率や運行スピード、メンテナンス面、快適性などが住民の間で問題となっているようであれば、費用面と照らし合わせて検討して良いかと思います。
何が何でも油圧式からロープ式に変える必要はなくて、2021年で6.5万台が現存しており、 一部では新規設置も行われています。
ですので、 油圧式エレベーターがなくなってしまうなどと考えてしまって、前倒ししてリニューアルするなどといった事は必要ありません。
ただ、各大手エレベーターメーカーは2020年から部品の供給を順次停止していくことを発表しているので、 それぞれのマンションごとの大規模改修等のタイミングに合わせて、メーカー系保守会社の油圧式からロープ式のエレベーターの準撤去リニューアルか、独立系保守会社の油圧式のままでユニットを新しく入れ替えてコストと工期短縮を優先させた油圧リニューアルの二つの内のいずれかを検討、選択する必要があります。

将来的な住民からのニーズや、エレベーターの機能や技術の進歩に備えて、マンション理事会としては以下のような準備を考えておくと良いでしょう。

  1. 現状のエレベーターの状況を把握する
    現在のエレベーターのエネルギー効率や安全性、機能性、メンテナンス、住民満足度をチェックして現状を正しく把握しておきましょう。
    その上で、改善の余地があるかを検討します。

  2. リノベーションや更新計画の検討
    長期的な建物管理計画の一環として、エレベーターのリノベーションも含めて検討しておくのが良いでしょう。

  3. 予算計画
    エレベーターの改修やリニューアルには、とても大きな費用がかかります。長期的な財務計画を立て、必要な予算を確保しておくことが重要です。

  4. 専門家との連携
    エレベーターの改修やリニューアルには、専門的な知識と経験が必要不可欠です。よくわからないまま、エレベーター会社・管理会社の言うがままに契約することの無いようにエレベーター専門のコンサルタントと相談し、改修案を検討しておきましょう。

  5. 住民とのコミュニケーション
    エレベーターの改修やリニューアルについて、住民に情報を提供し、きちんと理解と協力を得ておくことが重要です。
    内容を把握しないまま、費用だけを見て大反対していくような流れとなり、エレベーターの改修やリニューアルが頓挫しないようにしたいものです。

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エレベーターは、もはやマンションには絶対に欠かせない必須の設備です。
その機能や仕様なども世の中の流れに伴って変化していきます。それに伴い、技術や知識、経験を持ってきちんと判断しないと、メーカーから提案された最大限の見積もりで契約してしまい、過大な機能の必要以上のエレベーターが設置されてしまい、予算を大きくオーバーする羽目になってしまうかもしれません。
少し前に油圧式エレベーターのリニューアルに関する相談事例も投稿していますので、そちらも併せてご覧ください。

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