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非常用エレベーターについて④

特に団地型マンションで非常用エレベーターがつくような高層棟が混じっている場合に敷地中央部に必ず防災管理室(管理人が詰めて居る管理事務室)があり、その奥に設備関係の集中監視盤がズラリと壁一面に並んでいます。
その中に昇降機監視盤があるのですが、これが曲者です・・・。

この昇降機監視盤があるエレベーターのリニューアル工事をする場合、新しい制御盤にこの監視盤に各信号線を入線、結線しなければなりません。
この作業には既設監視盤の電気系統図、回路図が必ず必要となりますが、これら図面が入手できるかは今までの経験上50%です。
ある場合は、この盤の蓋を開いたらその中に保管されてるケースでそれならばほぼ問題なく独立系会社でもリニューアル工事が可能です。
もし回路図がなければ、既設監視盤ごと取り換える事になりこれには優秀な電気設計スタッフが自社制御盤にセッティングする事になります。
この監視盤の製作費用ですが、超ブラックボックス化しており、100万円~500万円と一からオーダーして製作するのですごいバラツキのある価格が出てきます。
しかしながら、非常用エレベーターがある敷地のマンションでは必ず防災計画上で消防隊が非常用エレベーターで消火活動をどういった手順で行うのかが明記されており監視盤は必要不可欠なのです。
独立系保守会社でこのような監視盤を製作できるのは1,2社でしょう・・。

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