見出し画像

「【人にやさしい組織マネジメント】変化に強い組織・チームを作る:アジャイル経営におけるマネジャーの役割」に参加してきました

表記イベントに参加してきましたので、感想を記載します。

株式会社Hyper-collaboration の吉田さんからの講演でした。
マネジメントに関するとっても幅広い情報を教えていただき、やはり広い知識・スキルが必要なんだなーと思いました。特に、私はシステム思考やモデリングについてもうちょっと学びたいと思いました。

チーム運営のために準ぶすべきことは何か?:アジャイルプラクティスの導入

・自律型の組織になりづらい:同期がとれない、不確実性の高いマネジメントに慣れていない、ふりかえり出来ていない(フィードバックを得るタイミングが用意されていない)

・チームの同期をポイントとして挙げていたが、良い方法があるか?
→デイリースクラムのように24時間に1回同期するのは良い。ただ、本来の意図が発揮されないDSは多い。そういったチームはDSそのものが問題でなくプランニング等から上意下達になっているように他に問題があるケースが多い

実践の支援として提供すべきことは何か?情報と人のアーキテクチャ設計

・リッカートのマネジメント・システム論
:民主主義型システム/指示的関係性でマネジメントしている時に、最も業績が高い。マネージャが連結ピンとしてコンフリクトを積極的に活用できるようなときにパフォーマンスをあげられる(マネージャーが決定事項だけでなく考えてる途中の内容を展開するのも重要では?)

・スチュアートブラントさんのペース・レイヤリングという6階層の考え方。外側の方が変化するペースが早い。早いレイヤー/遅いレイヤーが影響し合っていて全体として動いている

→ 日々の業務でもパーパスといった遅いレイヤー、バックログといった速いレイヤーがある。早いレイヤーは遅いレイヤーがベースになっていないといけないなど、全体感の把握が必要

・理解とは、データから知恵への連続した概念。私たちの言葉や文化では、データと情報が近藤して扱われることが多いが、これは別物

・データを情報として理解するためのOTCモデル(オントロジー(意味)、タクソノミー(分類(構造))、コレオグラフィー(組み合わせ(実装)))

・組織の情報と人をアーキテクチャから見てマネジメントしていく事が重要。企業戦略と戦略を実現する構造を整合させないといけない。そのためには、モデル化して理解することが重要

・経営の構成要素を考えるのが情報として重要(経営者の考え方によっても違う)。その構成要素に合ったモデルが必要(そのモデルがあっていないと根拠のない組織変更等が起こってしまう)

学習を続けていく方法と視点は、どのように変化してきているか:KnowingからLearningへ


・マネージャーの思うようなスキルの人はあまりいない。型にはまったスキルを育成するというよりその人の強みを生かす学習を考えることが重要

・タレントモビリティとして主体的にメンバー異動も考えないといけない。囲い込みではなく異動を支援、コラボレーションを進めるために役割を明瞭化するマネジメントが重要

・学びと問題解決の関係性:昔は知っていることが重要だったが、問題の定義自体が難しくなってきている

・共感力とSECIモデル:SECIモデルについても共感が重要と考えられる。共感については3段階がある(1.認知的共感(相手の立場に立って言語化する)→2.感情的共感→3.共感的行動)

・knowing→Learningに変わってきた。(多くの知見が体系化された理論によって、過去の学びが活かされる)

・ALACTモデル(1:行為(Action)、2:行為のふりかえり(Looking back on the action)、3:本質的な諸相への気づき(Awareness of essential aspects)、4:行為の選択肢の拡大(Creating alternative of action)、5:試み(Trial)

・日本だと役割が不明確で”マネージャー”は上司がやってほしいことを全部やるのが仕事になる。もっと役割を明確化した方が良い。スクラムでロールが明確なのも一つのヒント


まとめ

・問題の渦中にいる人こそが問題を提示してくれる先生であると認識する。常に問題と向き合い、これまでの前提をクリティカルに見直す姿勢こそが、優しさの本質だと考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?