見出し画像

読書メモ「戦略コンサルタントが大事にしている 目的ドリブンの思考法」

表記本を読んだので感想を記載します。

概要

 デロイトのコンサルさんが書いた本です。目的が大事という点について目的-目標-手段の型で丁寧に記載されています。
 コンサルの働き方の基本を知るためにわかりやすい1冊でした。

では組織の中で目的があやふやになっていると感じた時、どうするか。
「そもそも、この仕事は何のためにあるのか?」と改めて問う事だ

「目的」を英語で表すとき、それには次の3つの単語があてはまる。
Purpose(より大きな価値を実現している将来の状態)
Objective(意図をもって狙いとするところ)
Goal(到達点)

 上記のような目的についての重要性について記載されています。

 また、リスクについて『脅威度×脆弱性』で判断すると書いてあったことは大きな気付きでした。
 脆弱性という視点は、「過去の自分達との比較」や「他企業と比較」などで脆弱性を一定指標化できると思ったため、そうやってあぶり出すことで、より集中できるリスクに注力できるなと感じました。


感想

 コンサル的な考え方としてわかりやすくまとまっていると思います。複雑なものをなるべくシンプルにして解くという考え方が分かります。ただ、個人的にはもう少しマネジメント3.0の要素である、『複雑なものを複雑なまま解く』という考えも重要だと思います。目的ドリブンと言いつつ、前提として目的は『自分が出来る範囲だったり、コンサルとして提案しやすい単位』というような前提は感じたため、本の題名からするともう少しチャレンジングでワクワクする内容だとより良いなと感じました。
 コンサルの考え方という本であればとても良い内容だと思いますが、『目的ドリブン』という題名だともう少し、目的に対して深さや広さが欲しいなぁと感じます。「この仕事は何のためにあるのか?」の問いはもっと深めると「自分は何者なのか?」や「自身の仕事はどう世の中に価値をあたえるのか?」という問いになると思いますが、あくまでも「仕事」に閉じて語られるのが惜しいなと思いました。
 ただ、読みやすくわかりやすい内容なので、内容自体はとても使えると思います。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?