「学習科学・教育心理学はこれからの学校教育に何をもたらすか——令和の日本型学校教育の実現に向けて 『人はいかに学ぶのか』刊行記念オンラインイベント」を視聴しました
表記動画を視聴したので感想を記載します。
下記本の発刊イベントとして開かれました。
話してた概要
・20年前の第1版の本から何が変わったのか?
⇒社会的公正、非認知スキル、学びに向かう力、社会に開かれた教育課程、生涯学習者、多様な子供たち、GIGAスクール、デジタル学習基盤といった要素が含まれた
・自分で課題解決が出来る子供、自走するこどもを育てたいというテーマに関して4章の自己調整で書かれている(探究に気持ちやスキル)。学習者を参加させる学習アプローチが紹介されている
・ICTについての使い方について、マルチメディアを使うときの原理が書かれている
・どこからでも読める。幅広い関心から深めていく(スルメ系な本)
・生成AIが出てきている中で人の強みとして、感性や五感の強みについて考えた方がよい(本にも描かれている)
・学びをダイナミズム/動きとして捉える。その場面をダイナミックに見ていく。ただ、見方は大事で難しい。見方自体を話して共有することが大事。教育が関心ある人で草の根的に話していくことも大事
・場の捉え直し(教えなければ学ばないという事ではなく、場の中で創発的に学びがおこっていく)
・伝統的な学習心理学の考えが本の中で減っていっている。昔と比べて西洋近代の価値が危うくなっている。その中で。学校は人間が学んでいくことをどのようにデザインしていくのか、難しい役割を求められている。変化の中でトータルでどうしていくか?が難しい
・工学的なアプローチだけでなく、十人十色の学びを考える上では心理学が大事。
・教師がファシリテーターとなって環境を整えて巻き込んで進めていく進め方がより必要
・学習の点数を評価するだけでなく、『姿を見とる』ことが評価。評価は手段で評価が目的になってはいけない。
・算数⇒数学になっているような段階をとらえる考え方は良いと思う。
・人にやさしい心理学:知識を自分につくっていくのを打ち出しているのも心理学
・学習要領が難しいと思うのは、今までの常識とあってないからと思う。知識を与えたりすることが難しいだったり、知識が転移しづらいという事の理解が少ない。伝統的なやり方では学習はほぼ起こらないと考えている。ただ、子供は学びたがっているので、その子供をしっかり見て、ダイナミズムを感じることが大事。子供の学び姿が面白いと思ったら自然と学習に向かうのだが、教師という役割について知識を教えるものという固定観念が良くない
感想
普段全く聞かない、教育心理学の熱い話が聞けました。Agile学ぶうえでも心理学が大事という意見を以前聞いたことがありましたが、確かにそうかもと思える内容でした。もうすぐ読書会やるのでそれまでに本読みたいと思います。ありがとうございました。
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