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スクフェス大阪2023Day2(金沢トラック)に参加してきました

表記イベントに参加してきたので感想を記載します。Day2は自分の講演もあった関係で金沢トラック中心に聞いていました。
(午後は書いてたメモが飛んでしまったので、ざっくりの感想です)

Adapt or be disrupted. Creating an Outcome-Driven Organization.

ガブリエルさんとリカルドさんからの講演でした。

はじめに
・2000年以降、フォーチュン500にいた企業の52%が消滅している。生き残るためにはイノベーションしないといけない時代になってきた。イノベーションは3つ種類がある(効率イノベーション、継続イノベーション、破壊的イノベーション)。破壊イノベーションがリターンが大きい。最初に聞きたいのはイノベーションの障害は何か?ということ。
・経験のない会社はアジャイルで早くたくさん作ろうとする。ただし、なぜ(why)を理解していないと不適切なものを高速に作ってしまう。そうなると解決策をつくるのではなく、問題をたくさん産んでしまう。その後懲りて、デザイン思考を持ち込む。深い発見する所に時間を使おうとする。ただ、発見の無間地獄に。。いつまでたっても何が良いかわからない。さらに、コンプライアンスリスクがあり、作っても大丈夫と思えるものに出会えなくなる。そうなると時間がかかって市場に投入する前に殺されてしまう
・DiscoverもDeliverも両方重要。それがメビウス(Mobius)適切なものを適切に作る。プロダクト・サービスをイノベートするのと同時に組織もイノベートしないといけない。

リカルドさんのレストランの話①
・1995年にレストランをひらいたリカルドさんの話。2000年過ぎると政府の規制などで人件費率が非常にあがり、レストランを続けていく事が難しくなってきた。そのタイミングでジェフサザーランドのスクラムの本、Team of Teamsを読んだ。
・チームが集まってチームになる。問題があった時もだれかをアサインするのではなく、問題に向かうようにする。それで、チームは楽しみながら実験するようになった。規制に対応した直後は利益ギリギリだったが、やり方変えて1年目で利益率9%、2年後以降は10数%後半をキープしている。
・機械も壊れるが、壊れた前提で普通にレストランが運営できるか実験・練習・訓練をした。特に経験が少ないメンバーが入ってきたときにそういう訓練をしたネットフリックスのカオスモンキーでサーバー実際に落として練習しているが、そういう事を実際に出来ている会社は少ない。

リカルドさんのレストランの話②(パンデミック)
・上記利益率が安定した頃にパンデミックが発生した。営業停止前日の真夜中で店を開けちゃいけないと連絡がきた。レストランが開けないので、レストランを翌日Deliに変えるという判断をした。レストランではいろいろ遊び”Play”をしていたので、変化にすぐに対応できた。いったん止めるとビジネスは死んでしまうので、続けながら変更できたことがすごい
・シャットダウンされると他の店も閉まってしまうので、資材を準備するのも大変。でもチームが色々なところから見つけてきて存続できた。コロナだから働かなくても補償があったが、チームメンバーはDeliを届けたいという想いで働き続けた。
・お金を稼ぐことは重要だがお金を稼ぐこと自体が目的でない、レストランとして近くのコミュニティに貢献したいというのが目的。レストランという形態ではなくても地域の人々に貢献し続けるという形でビジネスを存続した

その後の話
・エグゼクティブの人に対してどういう場が一番よいトレーニングの場になるか検討しだした。レストランをトレーニングの場にできないか考えてみた。レストランの運営に興味がある人もいっぱいいた。
・現在は、アメリカにいて、完全にリモートでレストランを運営している。デイリースクラムと週に2日リーダーとZOOMで話しているが、チームはマネージャーがいないことで余計にしっかり回している
・チームが快適に仕事が出来る場を作ってやり方でなくて、チームに問題を渡して解いていく事が重要。
・昔はプロダクトは箱に入った物というイメージだが、欲しいサービスが日々変わるので、プロダクトが全てでなく貢献できることが全てとなっていく
・変化についてはDNAレベルで考え方が違う。どんなにうまく頑張って設計しようとしても当たるものを作れない。自分たちが意思決定に入りながらチームが判断していく事で、より高い成果を上げていくと考えている。


2000人との対話結果からアジャイル開発の現状に何を言えるのかやってみる with ChatGPT

永和システムの岡島さんからアジャイルスタジオに来てくれる人のアンケートをどのように分析したかというお話でした。

・アジャイルスタジオ2000人のアンケートの結果をまとめてみた。アジャイルを進めようとしている人のアンケートのため、非常に有用。分析のためにラベリングをしたが、その正答率を上げる為、チャットGPTも使いながら分析を実施。チャットGPTと会話しながらより良いものにしてくことが重要。最後「人間と話すのも重要です」と締めくくっていたのですが、チャットGPTと話しすぎて麻痺していると思いましたw。
 この分析結果はとても重要な示唆があると思いますので、またどこかでの報告を楽しみにしています。

品質コミュニティがつなぐ、QAチームと開発者の新たな可能性

ログラスのQAのコタツさんからの講演でした。

 QAとしてトラブルプロジェクトを経験する中で会社のQAの文化を築き、進めるためにコミュニティ(鉄心石腸)を作り、MVVを定めて、QAが組織やプロダクトに寄与したというお話でした。
 QAと開発と一体になり、進めようとしている姿はとても勇気をもらえました。
 

大手空調メーカーでプロダクト価値にうるさい開発チームができるまで

ダイキン工業のSasaharaさんらによる、価値にこだわるスクラムチームを作っていくお話しでした。昨日のキーノートでも触れられたという笑いを取るシーンから始まりました。

 最初は個人集団でスクラムをやる事でプロセス改善やチーム運営に嵌っていく。ただプロダクト価値を求めるという点は最初はなく、毎日のふりかえりやステークホルダーとのディスカッションで育んでいくというストーリーで、とても良かったです。

ふりかえり担当を持ち回りにしたらチームの文化が育った話 〜信じて任せる勇気〜

チャットワークスのoritaさんからのスクラムマスターとしてふりかえりなどのチームへの委譲をどのようにやっていくかというお話でした。

ふりかえりをチームに任せることでチーム毎の色がより出たり、チームの成長につながる。またスクラムマスターのタスクの委譲についてまずファシリテーションをデイリースクラム⇒スプリントプランニング⇒レトロスペクティブと委譲していくと良い。また委譲は勇気をもって信頼するのが大切と言ったお話でした。全般的に本当にチームをよく観察しているなーと、とても感心する内容でした。

中間管理職のおっさんがDX組織を作る辞令を受けてどう学んだか? 「ちょっと何言っているかわかんない」と共にした1年間

私の講演でした。

 対象のペルソナをだいぶ特定したので、それ以外の方が聞いた時にどう思うか、また対象がかぶる方はどう思うか聞いてみたいところですが、とりあえず良かったです。


感想

 金沢トラック見ながらブログ書いてたのですが、今日は登壇もあったので、焦っていたからか、間違って午後の書いてた内容を消去してしまったので、うろ覚えの短縮バージョンで書いてみました。

 あまり、金沢とのつながりはありませんでしたが、これを機に金沢推しになりました。スクフェス金沢あったら是非金沢行きたいので、引き続きよろしくお願いします。本日はありがとうございました。


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