「増田さんに聞く! ドメイン駆動設計の実践技法」に参加してきました
表記イベントに参加してきたので感想を記載します。
下記本について訳者としての説明でした。とても欲しくなる説明だった!!
話された概要
・事業活動とソフトウェアを一緒に発展させていく事がテーマ
1部:基本となる考え方
2部:実装方法の選択
3部:現場での取り組み方
4部:分散型システムへの挑戦
⇒特に実際の現場でどうドメイン駆動設計が取り込めるか?といった第3部の考え方は大事
・この本の価値:次世代のドメイン駆動設計本という事を感じた、エバンス本以降の実践知を体系的に整理してくれて、わかりやすく現場で取り組みやすい。(Whyが一貫していて、業務知識の具体例も豊富)
・全てのソフトウェア開発者に役に立つ。網羅的に書かれているので現在の自分の知識・関心・必要性を本と比べてみると良い(チームで議論するのも良い)
・従来の訳語(ドメイン、ユビキタス言語)などを使わないように訳した。開発者全般に伝わりやすくなるように意識した
・1部:基本となる考え方。技術者にドメイン駆動の説明をすると技術者から「事業活動について理解する必要があるのか?」という質問を受ける。これに対して必要という事が全章にわたって一貫して書かれている
・業務領域を分けること以上に重要なのはカテゴリー分け(中核の業務領域、一般的な業務領域、補完的な業務領域といったカテゴリーの分類方法やその違いによって設計が決まってくる)
・開発者が業務知識なしで設計師実装するための技法(伝言ゲーム式の開発)⇒ドメイン駆動設計は同じ言葉を使って開発していく
・文脈を区切って複雑さに立ち向かう(同じ言葉を複数の文脈に区切る事で、言葉の曖昧性や多義性を解消していく)
※同じ言葉が出てきても文脈が違うと意味が違うので、その文脈を区切って理解を進める
・区切られた文脈ごとに1つのチームが担当する
・文脈を区切ると文脈同士をどう連携させるか?→文脈の地図(連携の全体像)を作る
・チーム全員がドメイン駆動設計を熟知して、すべての関係者が同じ言葉をつかうみたいなことはあり得ないし、必要もない
⇒選択的に使いながら、忍耐強く取り組む必要がある。
・付録にある、ドメイン駆動設計をどのように理解してどのように失敗して学んでいったかの事例が面白い
・発注側として今のSIビジネスは嬉しくないと思うが、かといったこういった事を出来る信頼できるエンジニアを入れられるか?というとそうでもないので、今後広がっていくと嬉しい。
感想
本がとても読みたくなる説明、内容でした。(ただエヴァンス本を積んでいる状態なんだよなぁ)
どうもありがとうございました。
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