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はじめに①「そもそも『CHAGE&ASKA』って一体何なのよ」という人のための初歩の初歩

初めまして。将一です。平凡なサラリーマンです。
日々の暮らしが余りにも平凡すぎて、なんだか衝動的に僕のお気に入りについて話したくなってしまいました。
なので話します。頼まれなくても話します。独り言のように。
僕のお気に入り、それは「CHAGE&ASKA」です。


「CHAGE&ASKA」とは何なのか


早速ですが、皆さん「CHAGE&ASKA」という名をご存知でしょうか?
外資系の企業名?スキンケアクリームの商品名?それともオシャレなカフェの屋号?
いいえ、どれも違います。
知っている人にとってはかなり無理のある振りですが、当然知らないという人もいるでしょう。未だかつて僕の狭い世界の中で「CHAGE&ASKA」を知らないという人に出会したことはないのですが、一旦ここは存在すると仮定した上で(いやまあ、絶対に存在はしているでしょうけど)話を続けます。今から私は「CHAGE&ASKA」って一体何なのかを仰々しく答えます。

では答えます。
「CHAGE&ASKA」とは、ずばりアーティスト名です。ミュージシャンですね。「チャゲアンドアスカ」と読みます。通称「チャゲアス」です。自分達で作った歌を自分達で歌っています。要するにシンガーソングライターです。そういう職業の方達です。
文字通り、“CHAGE”という人と“ASKA”という人からなる二人組のユニットです。ちなみに性別は二人共に男です。

はい。如何でしょうか?俄然興味を持たれたのではないでしょうか?
CHAGEとASKAだから「CHAGE&ASKA」。この至極単純で明快なネーミングセンスに僕はいつも感動を覚えます。今どきこんな単純なグループ名は貴重です。
そもそも、「チャゲ」!?「アスカ」!?ナンジャソリャ!?って感じですよね。
「アスカ」はまあギリギリまだしも(実際そういうお名前の方もおりますね)、「チャゲ」って凄くないですか?かなり大勝負に出たネーミングだと思いませんか?
もし自分の親に「チャゲ」と命名されていたら僕は人生をひたすらに嘆いていたと想像してしまいます。
一応補足しておきますと、二人共に本名ではございません。もちろんチャゲというのも本名ではございません。ご安心を。
(CHAGE=柴田秀之、ASKA=宮﨑重明)

散々ネーミングセンスが云々と書いていますが、最初に触れたように僕はCHAGE&ASKAが大好きです。もうメチャクチャに好きです。もう少し正確に言うと、CHAGE&ASKAの楽曲がとにかく大好きです。パーソナルな部分やルックスは二の次三の次です。
今で言うところの「推し」ってやつですか?ああ。使ってみて違和感が半端ない。私は「推し」という言葉が苦手でして。別に推しているわけではないので。ましてや「推し活」をしているわけでもないし。
推し活もなにも、先にネタばらしになってしまいますが、実はCHAGE&ASKAは現在はもう活動していないのです。詳しくは別の機会にでも触れようかと考えていますが、2007年を最後に活動は途絶えました
当たり前だけど活動していないグループはもう応援できません。物理的にできない。だっていないんだから。
もう、近鉄バファローズや横浜フリューゲルスを応援できないのと同じです。
もう、としまえんや松坂屋銀座店には行けないのと同じです。
もう、ポポロンやドロリッチを口にできないのと同じです。

「たとえ二人で活動していなくても、それぞれソロで活動しているのだから応援できるじゃん」。
(※知らない方のために補足しますと、現在もお互いソロでシンガーソングライターを続けています。)
なるほど異論は認めましょう。
そうですね。言いたいことは何となくわかります。が、僕はCHAGEが好きなわけでもなくASKAが好きなわけでもなく、あくまでも「CHAGE&ASKA」というグループが好きなのです。
CHAGE&ASKA」に所属している“CHAGE”と“ASKA”が好きなのです。
ですので、デビューから35周年とか40周年とか、そういう節目の年にファンの人達は未だに甲斐甲斐しくお祝いしていますが、僕は全く素直にお祝いできません。奇しくも今年2024年はCHAGE&ASKAがデビューして45年の節目なのですが、やはり僕は素直に祝福できないでしょう。
(※知らない方のためにサラッと補足しますと、CHAGE&ASKAのデビューは1979年8月25日です。)
長くなっちゃいそうなので、この辺りの話しも追々していきたいですね。

ところで、なぜ「推し」という言葉が苦手なのか。
流行言葉が嫌いなだけのただの天邪鬼なのか、それともちゃんとした理由が他にあるのかどうか。もしかしたら「推し」という言葉に対してただただ無理解なだけかもしれない。
そんな自分自身に興味が沸いたので、ちょっとここは鳥羽和久さんの『推しの文化論』や熊代享さんの『推しで心はみたされる?』などを読んで理由を解明したいと思います。おそらくは、依存症的な何かと、馴れ合いのコミュニティっぽさが苦手要因だと思うんだけどな。機会があればこれも追々書いてみたいと思います。

話が逸れたので戻しましょう。
というわけで、「推し」は嫌いでも「CHAGE&ASKA」は大好き。決してネーミングセンスを貶しているでも茶化しているでもないのです。悪しからず。
そうそう、チャゲにもアスカにも名前の由来はもちろんあります。闇雲にヤケ気味に名付けたわけではなさそうです。
由来については割愛します。今さら僕が語ることでもないので。興味のある方はウィキペディア等で調べてみてください。

ここまで読んでみて、「CHAGE&ASKA」に全く関心を抱かなかった方はどうぞページを閉じてくださいませ。
尚関心を継続されている方は、是非このままお付き合いください。
できればCHAGE&ASKAを知らない若い音楽好きな人に読んでもらえたら嬉しいです。


二人共にメインボーカリストシステム


さて、「チャゲアンドアスカ」とはミュージシャンで二人組のユニットだということを取りあえず最低限わかっていただけたと思います。
僕は、この”二人組”という形式に途轍もなく魅力を感じます。CHAGE&ASKAも、きっと二人組だったからこそこんなにも好きになれたのだと思うのです。

二人組のユニットで活動しているミュージシャンは他にも数多くいます。特に珍しくも何ともありません。
数多くいるにも関わらず何故こんなにもCHAGE&ASKAの虜になってしまったのか。

他のミュージシャンを挙げてみましょう。
例えば。
B'z、スキマスイッチ、DREAMS COME TRUE(結成時は3人組だったけど)、ポルノグラフィティ(あ、ここも最初は3人でしたね)、Do As Infinity(こちらも結成時は3人組だったっけ?)、Every Little Thing(ここも……以下略)、Kiroro、EGO-WRAPPIN'、LOVE PSYCHEDELICO、YOASOBI、GLIM SPANKY、等々。たくさんいます。
ただし、CHAGE&ASKAと彼らとでは決定的に違うところがあります。それは、上に列挙したユニットはメインボーカリストが一人しかいませんが、CHAGE&ASKAは二人共にメインボーカリストです
ここは結構重要なポイントです。二人共にメインボーカルを務めるユニットって、実はあんまりいない。
まずは、この「二人共にメインボーカリストシステム」。ここに僕がCHAGE&ASKAに心を奪われてしまったカギがありそうです。

メインボーカリストが二人いるということは、簡単に言えば2種類の声を楽しめるということです。これは皆さんが想像している以上に刺激的です。しかも、それぞれの声の特長が全く違うので、もうそれはそれは本当に麻薬的に楽しめます。

何種類もの声を楽しみたいのであれば、もっと大人数のグループの方がいいんじゃないの?
例えばゴスペラーズとかAKB48とか。
確かにそれはそうかもしれません。ただ、僕は別に単純に声の種類が多いのを好んでいるわけではないのです。
では、ここでもう一つCHAGE&ASKAの魅力を紹介しましょう。
それは、二人共に作詞作曲をすることです(正確に述べると、CHAGEは作詞はあまりしていません)。特に「作曲」が重要です。
どうも僕は、どちらかと言うとシンガーよりもシンガーソングライターに魅力を感じるタイプのようです。
もしもゴスペラーズの5人すべてが作詞作曲をするグループだったら、おそらくファンになっていた可能性はあります。
もしもAKB48のすべてのメンバーが作詞作曲を担っていたら、そそくさと握手会に出向いていたかもしれません。

さて、「二人共にメインボーカリストシステム」を採用しているグループはあんまりいないと先ほど言いましたが、もちろん全くいないわけではありません。
例えば。
ゆず、コブクロ、KinKi Kids、CHEMISTRY、花*花、PUFFY、D-51、
あとは……
んー、思い付きません。思い付かないだけで、おそらくもう少しいるとは思いますが。
いずれにせよ、やっぱり割合的には少ない。
余談ですが、最近ですとkingGnuなんかがダブルメインボーカルのスタイルを採っていますが、大前提として二人組ではないので除外します。

では、彼らとCHAGE&ASKAの違いを見ていきましょう。
ここで先ほどの重要ポイント、シンガーソングライターかどうかです。
いま挙げたグループのうち、KinKi Kids、CHEMISTRY、PUFFY、D-51
は一部作詞はすれども基本的に作曲はしていません。シンガーの色濃いユニットですね(KinKi Kidsは堂本光一が作曲している曲もあるにはありますが)。ですので脱落です。
(一応フォローしますが、嫌いなわけではありませんのでそこは勘違いしないでください。「硝子の少年」とか「You Go Your Way」とか、どれだけカラオケで歌ったことか)

残りのゆず、コブクロ、花*花ですが、花*花に至っては申し訳ない、ほとんど知りません。まともに聴いたことがないので比較対象外とさせてください。
コブクロは、9割以上が小渕健太郎の作詞作曲ですので、CHAGE&ASKAとはそこが根本的に違います。
CHAGE&ASKAは、大体CHAGE4:ASKA6くらいの割合で作曲しています。

残ったのは「ゆず」です。実は結構好きです。初期からそれなりに聴いていました。アルバム『すみれ』までは買っていました。
近年こそ北川悠仁の作詞作曲の割合がかなり高めですが、岩沢厚治も、特に初期の頃はそこそこ作詞作曲をしていたと記憶しています。
なるほど、スタイルはCHAGE&ASKAとかなり似通っています。
しかし、CHAGE&ASKAのようにどっぷりとはハマりませんでした。
何故でしょう。何が違うのでしょう。
同じ「二人共にメインボーカリストシステム」で「二人共に作詞作曲をする」二人組ユニットなのに、果たしてどこに境界線が引かれたのでしょうか。


長くなってきたので、この続きは次回へ持ち越します。

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