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古典芸能は高層商業ビルを建てれば守れるのか

「国立劇場」高層商業ビル化の話。
 建築界はどうでも良いようですね。去年10月頃、高層化の話を聞いたので、ささやかですが「反対」の狼煙をあげたつもりでしたが、落ち葉の焚火にもならなかった。。
 着々としたたかに進んで、800億の予算で進めていたようです。ところが入札を2回やったけど、すべて不調。昨日の「朝日」君の記事によると、物価高で工事費が高騰して1.5倍に膨らんでいるとか。
 それを自民党が「古典芸能保存のために」とか言って、政府に出させようとしている。自民党がですよ!・・(そんな古典芸能の保存を考える人がいるとは思えないけれど)
 ところでこの話、資料を調べてみると、平成26年、10年前に話は始まっていて、当初は立建て替えではなく、「抜本的な改善」つまり、今ある国立劇場を改善して使おうとしていたのです。平成26年の初めの計画書にはこう書いてあります。
現在の国立劇場は「十分な耐震性能があり、構造体の状態が良好なため、現在の構造体を活用した全面改修」と明記されているのです。
 ところが、これに目を付けた政治家がいて「イヤー、高層ビルに建て替えよう!古典芸能保存のために・・・」と突然変わったのです。
 気になるのは、その800億建て替えの中に、「日本建築らしい木造を生かした・・・」とあるのです。 
ゲー やっぱりそうか。木造オジサンが絡んでいるのか・・・もうアルミに木目をプリントした模型が出来てんじゃあないの? (別の建築家でした。情報によると、ここでは書けませんが、有名な大物です。呆れてものが言えません)
一言だけ言っておきたい・・ 日本の古典芸能を商業高層ビルで守れると思うのは、間違っています。(画像と文章は関係ありません 1995年クリニック待合室)

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