若者は割りを食っているのか？

　先日「朝日」君が大々的にアンケートをやって、一面トップと「総合面」全面を使って特集記事を組んでいました。「人手不足社会」がテーマです。
　2040年には、働き手が今の８割りになるとか。
　大問題ですが、その記事の見出しに「若者は割りを食っているのか」と大きな字で出ていて、若い世代のデモの写真で、若い人が掲げているプラカードに「現役世代から搾取するな！」　
　これは痛いですね、応えますよ。思わず申しわけない！と頭がさがります。
　一応私はまともに年金を払って積み立ててきましたが、こんなに長生きすると思わなかったから、もう、完全に若い人にお世話になっています。
　「割りを食っている」とか「現役世代から搾取するな」と言われると胸が締め付けられる思いで、頭を下げるしかありません。
　で、ふと感じたのですが、戦時中、若い学生がゲートル巻いて神宮球場を行進している時、若いばっかりに「割りを喰った」と思っただろうか？、と考えるともっと胸が締め付けられます。たしかに高齢者や子供は戦地に行かなかった。
　父は私が誕生した時、骨膜炎で足がダメになりました。従って兵役を免れましたが、さぞ肩身の狭い思いで、若い人の「出征」を見送ったことでしょう。
　しかしふと感じるのですが、「朝日」君、この編集の切り方で良いのでしょうか？
　一面トップに「人手不足『感じる』７割」だって・・・その質問、われわれに聞くことか？　見出しだって違うだろ！
　「政治家は、　予測しなかったのか？　この人手不足社会」
　「無能の政治家のために国民は割りを食っている」ではないのか？
　子供も稼ぎませんが、金はかかります。老人も稼げませんが、金がかかります。
　不公平と不公平感はちがいます。
　編集の切り方、ちょっと違うと思うのですが・・・
（文章と画像は関係ありません。「ヴラ・てんとう虫」吉田研介設計　1985）