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midnight Psalms2

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薄っぺらい愛想笑いを浮かべた月が
あなたの肩からのぼるよね
全然誠意のない煌めきで
星がきらきらあなたの口から
溢れるね
生暖かい夏の始めは
いつか抱き合った私たちの
温度に似てるね
雨の降らない梅雨空に
雨を降らしてみましょうか
夜のとばりがおりるとき
あなたの背中も見えなくなるね
あなたの心も見えないね
そうね
はじめから
見えなかったのかもしれないね

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