見出し画像

同じクラスの清涼飲料水コマーシャル系黒髪清楚少女の場合。


皆さんがこれを読んだ時、こう思う筈であろう。

頭悪っ!と。

まさかまさかの急展開も、ジャンピングジョーカーフラッシュもない、ただのサディスティックかき氷な物語風の文章の羅列である。

一体なぜ、私はこんなものを書いたのだろうか。
皆目検討もつかない。





授業というものはいつだって、眠いものだ。
、、、なんか歌詞みたいである。



兎にも角にも、
消しゴムタワーも鉛筆タワーも完成させた僕に残ったのは
このクラスにいる人間の癖を隈なく見ることであった。



うん。一字一句気持ちが悪い。



それでも、
時計の針はメデゥーサとディープキスした如く動かない。
一体なんのストライキなのであろうか。



年中不休、休み時間などない
ブラック企業に勤めたことに憂いているのか。
それならば、まずは電池にストライキを起こば良い。
こちらに嫌がらせをしている場合ではない。
責任者は何処か。







月曜日1限目。
限りなく拷問に近いこの時間帯に教鞭を取るは、
おじいちゃん教師。

そのおじいちゃんから放たれる言葉は
蟻の鼓膜に優しいと評判である。


なんと清らかな心遣い。ブッダもびっくりである。



しかし、非情にもそれは生まれながらに同種族である
我々人類には向けられない。

これが人類による無益な争いを原因にもつのであれば、
私は今すぐにでも戦地に赴き丸腰で停止を叫ぶだろう。






話が逸れた。



人類に対して思いやりを失ったマスターヨーダに対し、
この教室で唯一正対する女子高校生の久保史緒里は
この阿鼻叫喚の世界に使わされた天使であろう。




黒髪靡かせ、授業中にだけかける眼鏡を直しながら
透明なシャーペンを走らせる彼女。



さながらアニメのヒロインである。



清涼飲料水のコマーシャルを打つとするならば
彼女を置いて他に適任は居ないと思われた。



しかしながら、その姿とは似ても似付かぬ程に
叫び散らかす彼女を楽天生命パークで見たことは
私が自分の墓まで持っていくべき禁忌の箱である。



彼女で一つ、暇つぶしをしようではないか。





、、、やはり一字一句気持ちが悪いのはこの際放っておこう。





やはり彼女の行動からに、
かなりのオタク気質と拝見する。


そうなれば、
情報戦を制するにはかなり良い人材となり得そうだ。

この世は情報を制した者が上に立つのだ。
久保さんにはピッタリである。



人材といっても、何に対しての人材であろう。



ここは一つ、
教壇に立つ人類を見捨てたマスターヨーダに相対する
パーティーを作ろうではないか。













「○○君、奴の弱点は頭よ!」


マスターヨーダの攻撃を受け流しがら、
久保さんは後ろから声をかけるのではないだろうか。



単純な力比べでは、
人類を見捨てたマスターヨーダには勝てるまい。

久保さんはきっと握力が弱いはずだ。

ここはやはり後方支援に回っていただくのが顕然である。




ただやはり、マスターヨーダも一辺倒ではないだろう。
きっとまずは久保さんを狙うに違いあるまい。


しかし、それではまずい。

久保さんはおそらく回復系の呪文に長けているはずなのだ。
カラダにピースというではないか。



その場合、どうしたら良いか。


そうなれば、久保さんは僕の後ろで遠距離攻撃かつ
回復呪文の準備、そして弱点を調べる情報屋の
3足の草鞋を履いていただこう。



それであるならば、僕は前線で命を張ろう。
そしてきっと、傷つく僕を助けてくれる、、、筈だ。






、、、それだけでマスターヨーダを倒せるのだろうか。





情報屋も情報に躍らせれることはないのだろうか。







仮に、
マー君がFA宣言をするというデマを流されたら
久保さんはこの戦闘に集中できるのだろうか。






いや、きっとスポーツナビを見るはずだ。







仮に、
浅村選手が引退するというデマを流されたら
久保さんはこの戦闘に集中できるのだろうか。









いや!きっと!!スポーツナビを見るはずだっ!!!








ここは情報屋の任を解く以外に選択肢はない。
我々の敵は現代社会にも紛れているのだ。
この世は情報を制した者が上に立つのだ。







いかん。情報屋はやめていただこう。




そもそも情報屋として雇った久保さんは
ここで本職を失うことになった。




さすれば、残る任は遠距離攻撃と回復である。






しかし、少し考えてみよう。

久保さんは大きい音が嫌いである。
というか、びっくりすることが苦手である。

しかし戦闘の場において、
大きい音が嫌いなど言ってられない筈である。

そんな環境下に久保さんを置くのは
いささか酷ではなかろうか。



ここは一つ、耳栓をしていただこうではないか。












待て。
そもそもここまでして、
久保さんをマスターヨーダとのラグナロクに
参加させるべきか?




故郷で待つ恋人、マスターヨーダに攫われた姫、
などの立場で然りではないだろうか。


しかし前者を選んでしまうと、
僕の死亡フラグは洞窟の氷柱の如く
地獄に真っ直ぐ伸びているではないか。


やはり後者。
それしかない。


では一体何のための旅路だったのだろうか。
いささか疑問しか残らない。










そういう合間に対決終了のチャイムが鳴った。
民はもちろん睡眠状態に。
討伐担当の我々2人も戦闘不能になってしまった。


やはりマスターヨーダは強かった。


なぜ私はこのような人間をパーティに入れたのか。
責任者は何処か。





<続くわけないよね>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?