見出し画像

意思よわよわな人間がビートセイバーでダイエットに成功した話

この記事は Beat Saber Advent Calendar 2023 の 16 日目の記事になります。

※ダイエットの効果には個人差があります
※BMI27.8⇒24.8(肥満⇒ギリギリ普通体形)に戻っただけなので、スレンダーボディや細マッチョになりたい方は別のトレーニングも併用することをおススメします。


1.はじめに

こんにちは!ゆん(Yun)と申します。皆さんはダイエット、成功したことありますか?世の中にはいろいろなダイエット方法がありますが、継続ってなかなか難しいですよね。この記事では、今までダイエットに成功したことがない私が、BeatSaberという音楽ゲームで初めて大幅な減量に成功したというお話をしようと思います。

まずは簡単に自己紹介。2022年の9月からYouTubeやTwitchなどでBeatSaberというVR音楽ゲームの動画投稿&配信をしています。

興味を持ったことには割と一直線に突き進みますが、飽きっぽい性格でもあり、「コツコツ努力」ということが生まれてこの方出来た試しがありません。夏休みの宿題とかは当然最終日に泣きながらやるタイプです。この記事も公開日前日に書いています。

元々は太っている訳でもなければ痩せてもいない、標準的な体系だったと思います。社会人になってからは車移動が中心となり、歩く機会も激減した結果、5年で10kg太りました。さすがにまずいと思い、ジムに通い始めましたが熱心に通ったのは最初の1ヵ月だけ。翌月から月2回くらいのペースになり、半年も待たずに幽霊会員となってしまいました。

その後、体重が増える度にランニング(三日坊主)をしてみたり、ジムを再開してみたり、食事制限をしてみたりと色々やってみましたがどれも継続できず、ついにBMIで言う“肥満1度”の域に達してしまいます。

※日本肥満学会(http://www.jasso.or.jp/)より引用  MBI=体重÷身長㎡
みんなの肥満度はいくつかな?

2.ビートセイバーとの出会い

2020年、弟からPSVRをもらった私は、何か面白いゲームが無いかとネットの記事を漁っていました。すると、“VRゲーム「Beat Saber」で60キロ減量 実践者が語るコツ”というMoguraVRさんの記事を発見。60キロとはなかなかインパクトある数字ですね(212kg⇒150kgになったそうです)。

BeatSaberは当時から口コミ評価も高く、価格も3,000円代とお手頃でした。元々音楽ゲームが好きということもあってPS Storeで即購入。早速プレイしてみます。1ヵ月間ほど夢中でプレイし、Expertの曲をクリアできるようになった時点でじんわり汗をかくようになってきました。これは楽しい!確かにこれなら痩せられるかも!?

しかし、一通りの曲をプレイしてしまうと少しずつ飽きが来てしまいました。BeatSaberに最初から収録されている曲はEDM系が中心で、日本の音ゲーに収録されているようなJ-POPやアニソンなどはありません。また、DLCでGLEEN DAYなどのロックナンバーも存在しますが、当時のPSVR版では何らかの規制がありほとんど購入できませんでした。

ビートセイバーに飽きた後は、BOXVRというリズムボクササイズのゲームを購入しました。これはフィットネススタジオが監修しているとかでちょっと話題になってたものですね。これは結構トレーニング効果があって、1日30分ほどプレイすると腕や腹筋が筋肉痛になるほどでした。ただ、やっぱり収録曲が日本人好みじゃないのと、楽しいが辛いを上回らないんですね。これも1ヵ月程で飽きてしまいました。

ちょうどその頃、YouTubeでビートセイバーの動画を目にするようになりました。今やレジェンドプレイヤーとも言えるejiejiさん、makeUmoveさん、MASOさん、アルテミスさんなど。アバターの姿で楽しそうにプレイする姿に惹かれ、そしてPC版ではMODを入れることでカスタム曲やアバターが導入可能だということを知ります。

約半年後、VR ReadyのゲーミングPCとOculusRiftSを購入。念願のPC版BeatSaberデビューです。早速カスタム曲を導入し、ある程度Expert+の譜面が切れるくらいにはのめり込みました。ただ今度は3ヵ月程すると上達が実感しにくくなり、クリアできそうな曲を探してプレイするのが面倒になってきました。気づけばまたBeatSaberをやらなくなってしまったのです。

3.転機

それからまた1年ほど経過した頃、体重が超えたくないと思っていた値に到達してしまいました。きっとこのラインを超えると、逆に吹っ切れて元の体形に戻れなくなってしまうかもしれない。そんな危機感を感じていた時に、運命の出会いがありました。

「ぬこーさまちゃん」

Xで約50万人のフォロワーを持つ人気美少女漫画家(40代屈強男性)です。Xに共感性や学びの多い内容の短編漫画を投稿していて、私はKindleの無料コミックで出会いました。

その中で、ダイエットのためにzwift(MMOゲーム形式のサイクリング・ランニングトレーニングプログラム)を始めたというお話があります。

ぬこー様ちゃんのzwift日記 03日目 より

そう、中毒化させる。この発想に目からうろこでした。頑張って努力して痩せよう。この考えがそもそも間違っていたのです。この漫画のように、やりたくてしょうがないことがあり、その結果運動になって痩せる。この仕組みを考えようと思いました。

何を中毒化できるか考えたときに、真っ先に浮かんだのがビートセイバーです。PC版BeatSaberを導入した時に本当にやりたかったこと、それはフルトラッキング&アバターでの動画投稿でした。YouTubeに動画投稿をして、それなりに反応があれば、楽しくて継続できるんじゃないかと。

最初に調べたときはIndeXなどの高額なHMDとトラッカーが必要ということで諦めていましたが、「フルトラッキング 格安」で検索すると、なんとKinectを使って1万円前後でフルトラになれるとの記事があるじゃないですか!

さっそくメルカリでKinectを購入してセッティング。幸い大きな不具合もなくBeatSaberでフルトラ化に成功しました。下記の記事を参考にステップの練習をした後、記念すべき1本目の動画を撮影。

ふと、Twitterでも投稿したら何か反応あるかな?と思い、アカウントを作って投稿してみたところ、嬉しい反応が。

フォロワー0人からの最初の繋がり。嬉しかったなぁ

ここで初めて、Twitter上にビートセイバーのコミュニティがあることを知りました。有難いことにみるみるとビーセイ関係者のフォロワーさんが増えていき、中にはマッパーさんや憧れのプレイヤーさんの姿も!!

YouTubeの方も幸い反応があり、少しずつチャンネル登録者数が伸びていったことで、動画投稿が楽しくなってきました。

4.無事に中毒化

日本のビートセイバープレイヤーはX(Twitter)を中心に交流をしていることがわかりました。私のようにYouTubeの宣伝をする以外にも、マッパーさんの新譜面情報やModの更新情報が飛び交っていたり、ちょっとした機器やModトラブルの際にも誰かが助言をしてくれる優しい世界です。 

ビー祭というビートセイバーのお祭りがあったり、JBSLという有志による非公式大会があることも知りました。今までゲームをこんな風にたくさんの人たちと共有して楽しんだりという経験が無かったので、とても新鮮に感じたのを覚えています。

ビー祭は年に2回ほど開催されているビートセイバーのお祭り。3日間にわたっていろいろなプレイスタイルのプレイヤーさんが出演して盛り上げてくれます。スコアを競うJBSLとは違い、こちらは文化祭のようなイメージですね。

JBSLでは普段の動画投稿でSSにこだわってプレイしていた習慣が功を奏し、J3リーグで本戦に出場するという経験もできたことで、競技としてのビーセイの面白さも知ることができました。

第4回JBSL J3本戦 R1の様子 本戦ではトーナメント形式、
1発勝負の緊張感溢れる試合が繰り広げられます。なんと豪華実況付き!

▼アーカイブはこちら

また、JBSL-WEBでは日常的に有志によるリーグが開催されていたり、Twitter上で特定のテーマで動画投稿しあったりといった企画も。

こうして、気が付けばビートセイバーが私生活の中心となり、時間があればビーセイをやりたい!いつもビーセイのことばかり考えている!という中毒状態になることができました。やったね!

動画投稿用の撮影で毎日30分から1時間は動きながらプレイしていたので、体重は面白いように減り、1年も経たずに10kgほど痩せることに成功しました。今ではBMIもギリギリ標準体型まで戻しています。

5.それで、結局ビーセイで痩せるにはどうしたらいいのよ?

前置きが長くなりました。
ビートセイバーはとても楽しくて運動になるゲームです。しかし、一人でプレイしているだけではいずれ飽きてしまったり、他のゲームに浮気したりしてしまうでしょう。

幸い、ビートセイバーには中毒になるためのいろいろな要素があります。下記を参考にして、自分に合った中毒化の仕組みを作ってみましょう。

ムーブ勢を目指してみる

ムーブ勢といっても、飛び跳ねたりする必要はありません。まずは単純な左右ステップを踏めるようにしましょう。

「ビートセイバーの運動量はテニスと同程度」と言われていますが、経験上、腕を振ってプレイするだけだと公式譜面のEasy・Normal・Hardまでは殆ど運動になりません。Expertを1時間くらいプレイしてようやく少し汗をかく程度です。

これが、左右ステップを組み合わせることでEasyから運動効果が出てきます。ステップを踏まない場合と比べて3倍くらいエネルギー消費量が増えます(個人の感想です)。

いきなりステップを踏めと言われても難しいと思うので、最初はノーツが流れてこない”禅モード”にして、音楽に合わせて下の動画のようにやってみましょう。

慣れてきたら、今度は一番簡単なマップでステップを踏みながらやってみます。意識の配分は ステップ>セイバー です。練習を続けるうちに、だんだん無意識にステップを踏めるようになってくるので、そうなったら譜面の難易度を上げていきましょう。ピアノの左手(伴奏)の練習に似ていますね。ピアノ弾けないけど。

せっかくステップを踏めるようになったなら、アバターを導入してフルトラで動画を撮れるようにすると楽しさ倍増です。動画投稿しないまでも、お気に入りのアバターが可愛く動いているところを見るだけでも満足度高いですよ。

X(旧Twitter)で交流してみよう

日本人プレイヤーは今のところX(旧Twitter)での交流が盛んです。もしXアカウントを持っていないのなら、ビーセイ用のアカウントを作り、短い動画や画像などを添えて投稿してみましょう。
ハッシュタグで ♯BeatSaber ♯ビートセイバー などをつけると見つけてもらいやすくなると思います。

オンラインゲームもそうですが、他のプレイヤーとの交流は中毒への第一歩です。交流の輪が広がると、ScoreSaberなどのランキングでも知ってる人の名前をちらほら目にすることになるでしょう。

ランクに挑戦してみよう

ビートセイバーでおそらく多くのプレイヤーが取り組んでいるのがランク譜面への挑戦ではないでしょうか。カスタム譜面の非公式ランキングはScoreSaberとBeatLeaderの二種類ありますが、それぞれにランク曲と呼ばれる譜面が存在します。ランク曲をプレイすると、そのスコアに応じてPP(パフォーマンスポイント)というものが加算され、総獲得PPによって世界ランキングの順位が決まります。

X上でも「5,000PP到達しました!」とか「ランク☆9の譜面を初クリアしました!」などの報告が度々流れていますので、これを一つの目標にしながら頑張ってみるのも上達を感じられて楽しいのではないかと思います。

ビーセイのプレイ期間的に今更かよ!っていうような5,000PP到達報告ですが、
みんな優しいので祝ってくれました✨

また、順位の近い人と「どちらが先に10,000PP到達するか」などの目標を決めて競い合うのも良いですね!

カスタムマルチに参加してみよう

ビートセイバーには公式のマルチモードがありますが、カスタム曲でマルチプレイができるModも存在します。カスタムマルチでは、DiscordでVCを繋ぎながらワイワイお話をしながらスコアを競ったり、おススメの譜面を投げ合ったり、一人では味わえない楽しさがあります。

Xのビーセイコミュニティでは度々有志によるマルチが開催されているので、興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか?

動画投稿してみよう

私のようにランキングを上げることにあまり興味が無い場合には、プレイ動画をYouTubeなどに投稿するという方法もあります。最近はかなりYouTubeで動画投稿されている方も多いので、チャンネルを伸ばそうとするとなかなか大変だったりしますが、再生が伸びたりコメントがついたりすると嬉しいものですよ。

動画を編集したり、サムネイルを作ったりといった手間はかかりますが、自分の動画を作品として残していく過程が楽しめる人は向いているかもしれませんね。

配信してみよう

ビートセイバーはTwitchで配信をしているプレイヤーが国内外問わず多くいらっしゃいます。YouTubeは動画編集や、視聴者ウケする曲を選んだりという必要もあるので、そういう煩わしさが苦手な方は配信の方が向いているかもしれません。

リクエストModを入れると、視聴者さんからチャットでリクエストを受けることもできるので、自分が知らない良譜面や面白譜面と出会えるのも楽しいですよ。

地声を晒すのはちょっと…という方は、無料で使えるボイスチェンジャーや、音声を一度文字に変換して合成音声で読み上げてもらう方法もあるので、他の方の配信を見ながら自分に合った方法を探してみましょう。

非公式大会に出てみよう

ビートセイバーは音ゲーでありながら、スコアにはタイミングではなく斬る時の角度や正確性が影響するため、とても奥深く競技性の高いゲームになっています。

実は年に一度、BSWC(ビートセイバーワールドカップ)というものが開催されていて、今年は日本代表が25か国中、ベスト8に入る健闘を見せてくれました。

国内では誰でも気軽に参加できる Japan Beat Saber Leagueが年2回ほど開催されています。現在は実力別にJ1~J4というリーグに分かれていて、自分に近い実力の人と競い合える仕組みになっているので、大会期間中は大きく上達するチャンスだったりもします。

▼第5回JBSLの予選について解説した動画です。

私はJBSL4とJBSL6で、共にJ3の本戦まで出場して1回戦で敗退しているので、次のJBSLではJ3本戦での1回戦突破が目標になっています。

6.まとめ

「辛いことを頑張る」は続かない

試験前とか短期間で頑張るなら良いのですが、長期間辛いことを続けるのは無理だと思います。「いいや、できるね!」という人は辛いことに快感を感じられるマゾです。辛いだけでは続きません、発想を変えましょう。

自分を中毒にする

私のように意思の弱い人間は、それを逆に利用して中毒化する仕組みを作りましょう。もしビーセイ中毒から脱したくなった場合には、別の何かに中毒になると良いと思います。

ぶっちゃけビーセイじゃなくてもいいんだけど

結局、運動になって中毒化できればビーセイである必要はないのですが、ビーセイのプレイ人口がたくさん増えてくれた方が私も楽しいし、イベントも盛り上がるのでみんなビーセイやりましょう!

PCとVR機器を一式揃えるのはそれなりにお金がかかるけど、
分割すればフィットネスジムの月会費くらいになるので、PCショップの無金利ローン最高!

それでは良いビーセイダイエットライフを!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?