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正社員間の男女賃金格差#005



1.背景

3/8は国際女性デー(ミモザデイ)でしたね。だいぶ過ぎてしまいましたが、そのミモザデイにちなんだ面白いSpotify番組を聞きましたので、今回は男女賃金格差について書いてみたいと思います!最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。

*私は、フェミニスト(*1)を標榜しているわけではなく、また、いま自分の職場で男性に比べ差別されていると感じてもいないですし、給与に不満があるわけではありません。念のため、最初にお断り申し上げます・・・
(*1:ただ、伊藤野枝さん・上野千鶴子さんは好きです。特に、上野千鶴子さんの東大祝辞は必見です。元大学関係者として一押しさせていただきます!

(*2:ただ、評価や給与制度については興味があり、「給料はあなたの価値なのか」という書籍で勉強中です。)

2.男女賃金格差の要因


男女賃金格差と一口に言っても色々な切り口があります。非正規雇用者に女性が多いことは1つの切り口ですが、今回はそこではなく、正社員間でも格差があるという観点での切り口にしたいと思います。

まずは下記リンクの図をご覧ください。これは、就職人気企業の男女賃金格差です。
https://slownews.com/n/naeaa2101b285?fbclid=IwAR3o0tY2bWzQlZQitMdZ8jpb5W-VS1o5ZBKjFg-MeDLjcvBQT_hh4kq6_dE

銀行・保険・航空会社が名を連ねています。女性の給与が男性の半分以下のところもある、衝撃・・・

この格差の要因は何か、ジャーナリストの浜田敬子さんは3つの要素があると分析しています。

(1)職種別採用
皆さん何となくお分かりかと思いますが、職種別採用をしているところで、かつ、職種間で男女比率と給与格差が大きいところが名を連ねているとのこと。
例えば、パイロットとCAはその代表ですよね。
男性CAさんってあまり見かけないですよね・・・逆に、女性パイロットもまだまだ少ないようです。
私の推察ですが、お世話をする人は女性、などの性別役割分業意識がまだ色濃く残っている印象です。男性CAが増えてほしいし、女性パイロットが増えてほしい!もし女性パイロットが働きにくい環境があるのであれば、そこを改善することで、性別関係なくだれにとっても働きやすい職場になるチャンスになりますよね。

(2)転勤のない地域総合職
家族の事情などがあり転勤のない地域総合職になる女性が多いことで、①まず給与テーブルが転勤ありの総合職と異なる、②地域総合職からは管理職候補は出さない(ex各拠点の支店長をやってから役員になる、など・・・)→女性管理職が少ない
という事象につながることで、男女賃金格差が開いているとのこと。

私の大学同級生にも地域総合職になった子がいて、その子の話を聞いていると、地域総合職って長く働き続けてもらうために作った制度なのかなと思っていましたが、この地域総合職に女性が多くなることで、男女賃金格差を生んでいるというのは皮肉だな・・と思いました。

また、私の妹もまさに地元のとある会社の支店で地域総合職をやっているのですが、業務量や業務内容に比して給与が少ないと嘆いています。また、支店長候補が社内で非常に少なく、全国転勤前提で支店長候補を募集するも、1年以上決まらず・・・転勤がある職種の採用は、こんな売り手市場では非常に厳しいのでしょうかね。

今は転勤をなくす企業(NTT等)も出てきていますが、まだまだ少数派ですよね。。。
法律で定められている金融機関などは別にして、慣習でやっている転勤を伴うジョブローテーションは再考すべき時が来ていると思います。

(3)転職時の格差再生産
この視点が私は一番ハッとしたのですが、前職の給与を参考に転職先の給与は前職の給与を参考に決めることが多いため、格差が再生産されることが多いとのこと。
浜田さんの取材では、「女性はめちゃくちゃお買い得。本当はもっと給与を出すべきなんだろうけど、スタートアップで正直余力もないから、格差是正はせずに前職よりちょい上乗せくらいで来てもらってる」というスタートアップ企業役員のコメントが紹介されており、口あんぐりでした。

ここで、メルカリのしびれるエピソードをご紹介します。われらが(?)メルカリは自社の男女賃金格差を分析したところ「職種や業務内容の違いでは「説明できない格差」が約7%ある」ということがわかり、その差はまさに前職給与参照によるものだったそうです。そしてここからがかっこいいのですが、その差を埋める施策を実行したそうです!(つまり、7%分、一律で該当女性の給与に上乗せ)さすがーーーーかっこいいいーーーー


3.考察

さてさて、私の勤める会社はどうなんでしょうか。連結子会社なので上場会社でなないので調べられないと思っていたのですが、親会社の有価証券報告書に載っていました!!(恥ずかしながら、初めて知りました汗)会社名開示は控えますが、80%弱です。

なんとーーー正直びっくりしました。役員にも執行役員にも女性はいないし、ぱっと見ですが女性管理職少ないし・・・格差大きそうだと思ってました汗
なぜなのか?私が給与担当だったら分析したい!!!こういうのめっちゃワクワクする~~~~

元ネタのSpotify番組では、就職活動中の学生さんに有価証券報告書の人的資本開示部分をチェックするよう呼び掛けていましたが、
わが社としては押しポイントになるかもしれないと思いました。
一方、この差(18.6%)がどういう事象に起因するもので、どういう解決策をとっているのか、知っておく必要がありそうだとも思い、やっぱり今度担当者に直撃してみよ~と思いました。

余談ですが、残念ながら男性育休取得率・管理職に占める女性労働者の割合ともにグループ内、断トツの最下位です(号泣)

なんにしても、このnoteをきっかけに自社の人的資本開示内容に非常に興味が持てたことが収穫でした。

今日は以上です!最後までお読みいただきありがとうございました(*^-^*)

#子連れMBA #東京ビジネスハブ #男女賃金格差


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