ヤバ病における診察待ち時間について

病院やクリニックに受診したことがあれば、必ず感じるのが待ち時間の長さです。待ち時間のない医療機関はないのではないかと思うほどです。私が子供の頃から、受診すると言ったら半日かかるのは当たり前でした。どこの医療機関も患者サービスをあげるために待ち時間削減に向けた取り組みをしてきたと思います。
では何で予約があるのに、時間通りに進まないのでしょう。その原因の1つに挙げられるのが、予約時間枠に対する予約人数が多いことがあります。大体の医療機関で15分刻みで4人の予約枠だったり、6人の予約枠だったりします。この時点でだいぶギリギリの状態ですが、検査した後に再度診察が必要だったりすると、どんどん時間がおしていくことになります。さらに、急患や具合の悪い患者がいれば診察順番が入れ替わることもあります。
血液検査や尿検査をする場合は、その結果が出るまでに45分前後かかるので、待ちの時間がでてきます。
診察開始から診察終了までの待ち時間に関しては、医療機関側のオペレーションの見直しで対応可能な範囲です。
診察が終わって支払いのときも時間がかかってしまうことがあります。この部分の待ち時間は基本的には当たりはずれで、ベテランのスタッフに当たれば時間はかからないですが、新人にあたれば時間がかかってしまいます。
そもそも支払い金額を作成するシステムが古いと、手動で計算する項目が多かったりしてじかんがかかることもあります。この部分は医療機関の設備更新で改善可能な範囲です。
薬が処方された場合も時間がかかってしまうことがあります。薬の処方がある場合で、診察した医療機関と同じところで薬が処方される場合は、割と時間はかからないです。電子カルテやオーダリングシステムを導入している場合は、医師の診察が終わった時点で薬局に処方データが送られるため、患者さんが移動している間や支払いをしている間に、薬が出来上がります。反対に紙の処方箋でやりとりの場合は、薬局に渡した後に作り始めるので待ち時間が長くなります。医療機関にとってはかかりつけの薬局に処方箋をFAXをしてくれるところもあり、薬局に着く頃には薬が準備されており待ち時間をカットすることができます。
他には、医療機関に初めて診察する場合は、カルテを作る過程で時間がかかります。さらに、初めての場合は詳しく問診を取りますので、そのやり取りで時間がかかります。医療機関は診療報酬のルールで必ず医師が説明しなければいけないものもあり、分業出来ず非効率で待ち時間がかかってしまうものもあります。
これまで医療機関は人海戦術であらゆる業務を進めてきましたが、これからは働き手不足のため設備やシステムに費用をかけ、業務効率化と待ち時間削減をセットで考えていくことが求められているところです。
次回は外来診察の窓口負担についてまとめたいと思います。


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