その17「どうしてこんな本を選んでいたのだろうか。」

一通り棚の中を確認したけれど、自分が欲しかった眼鏡もなかったし、メモ帳はあったけれど筆記用具は1つも入っていなかった。もちろんスマホも貴重品も入っていない。しかし救いもあった。それは1冊の本。もし読む事があれば、と何となく思って本屋さんで選んできた何処かのお寺の住職が書いた「生きるのが疲れた時に読みなさい」という中身の本。


何も無いこの場所は自分が先日選ぼうとした死と向き合うのにちょうど良かった。

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