見出し画像

ボーマンダとカイリューとサザンドラの話

先日公開されたPVにこいつら映ってたんでVGCにおける差別化と現状の個人的評価のメモ。カイリューの悪口。

過去ルールの話

ぶっちゃけ、こいつらの中で抜けて過去の成績が悪いのがカイリュー。リザルト入りしてるとこをほぼ見たことがない。
2014はカイリューはいないが、サザンドラとボーマンダはリザルト入り(サザンドラに関しては翌年もリザルト入り)、各種スタンのメンバーとして散見されるポケモンだった。
2017はサザンドラこそいないものの、ボーマンダを差し置いてカイリューを採用している変○はキヌガワくらいである。

カイリューだけ弱いのは何故か

単純な話で、足が遅く無駄に硬い。これに尽きる。
ドラゴン・ひこうという構成は基本上からりゅうせいぐん+範囲補完を叩きつけ圧力をかけることに意味があるが、ボーマンダがりゅうせいぐん+ダウン後りゅうせいぐんを押すのに対し、カイリューはりゅうせいぐん+しんそくを押さなければならない場面があまりにも多すぎる。体感の火力は全くない。
マルチスケイル込みの耐久指数は目を見張るものがあるが、これもVGCにおいては過剰である。
というのも、本来600族ドラゴンのような範囲広めの高火力の主軸に求められる耐久ラインは、高火力等倍技+先制技やスリップダメージに対して対面勝ち(或いは後投げから処理)が狙える程度だ。イメージとしては、玉ゲンガーのヘドロばくだん+毒ダメ2回や、バンギの鉄球投げ+砂+砂といったものだ。
同タイプのオンバーン等はこれを満たすには少し柔らかい(その分他が強ければ十分環境入りするパワーはある)。しかし、カイリューの耐久は命より大切なSと火力を抑えてまで上げており、弱点技耐えを狙えるレベルの過剰耐久だ。
後投げから役割破壊を狙えるから偉いという考えもあるが、冷Pや冷ビ、ふぶきに後投げして凍るリスクを負っている時点で立ち回りと構築を見直すべきであり、いわなだれの怯みを狙われやすい点も踏まえると種族値と特性全てを通して弱く設計されている。
これらが活用されるのはシングルのドラゴンミラーくらい。

サザンドラとボーマンダの強みと弱み

ボーマンダ

晴れと砂に強い。威嚇を起点に一貫を取るのが得意なので全ての天候パを安定させる。勿論スタンを安定させる力もある。
単純に鋼で止まりやすいが、フェアリーはワンチャン等倍飛行技でゴリ押せる。一致地震を押せるパーツや格闘打点持ち、鋼や炎と攻守補完がいい。

サザンドラ

トリルにバカ強い。浮いてるが岩等倍、電気耐性。フェアリー以外で受けるのがほぼ不可能なため古来よりスタンキラー。攻めに寄ったデザインなため攻撃補完が取れている鋼や闘、毒といったタイプと相性がいい。

2体に共通するが、ミリ残しを狩るような小回りの良さはないため、先制技持ちやバンギ、単純に足が速いポケモンとも相性が良く狩れる範囲も広がる。

勉強できるのは?

2014(カロスダブル)
2017(アローラダブル)

サザンドラのみ
2013、2015(5、6世代全国)

以上。

ガブのことも書こうかと思ったけどpvにおらんかったしどっちかというとじめんタイプを評価されるから今回は見送り。また思いついたら書く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?