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【椎葉村】地域おこし協力隊について、役所に初問い合わせ~来村の流れ

 皆さまこんにちは。
 商業デビューから今月(2024年3月)でちょうど一年が経ちました。小説を書いております、野菜ばたけと申します。

 このページでは『初めての椎葉村体験記の番外編』として、初めての地域おこし協力隊の問い合わせ関連で「へぇー」と思った事をメモしておこうと思います。

 必ずしもこれからやりとりになるとは言い切れませんが、

・椎葉村の体験来村にこれから応募(連絡)してみようかな、と思っている方
・地域おこし協力隊の体験来村の事前やりとりってどんな感じなの? と、気になっている方(雰囲気とかだけでも知りたい方)

 などには、少なからず参考になるんじゃないかなと思います。

 人生で初めて『地域おこし協力隊の体験来村』に関して問い合わせた自分の、経験の備忘録でもありますので「事前やり取りってこんな感じの事をするんだー、へー」と思ってもらえれば、幸いです。


1.「興味はあるけど……」としり込みしている方は、勇気を出した方がお得!

 突然ですが、私は今、ものすごく
「興味はあるけど、役所にメールするのとか結構ハードル高くない?」
「まぁ明日でいいか……の結果、いつまで経っても問い合わせできていない」
 という方には、まず「損してますよ!」と言いたいです。

 たしかに地域おこし協力隊の問い合わせとなると、役所。つまり、何かきちんとしたところにメールをしなければならない訳ですが、知っていますか? 実は、問い合わせの相手は人間です。笑

 実は私、数年ほど、ちょっとお堅い準公務員をしていた時期がありました。
 私のような人間が受付担当だと思ってください。仕事時間は未だしも、休日には小説の執筆と空想に明け暮れる、ただのモフモフ好きのおしゃべり好きです。多分ご近所で会えば、普通に挨拶するし、何なら長時間の立ち話だってします。

 幸いにもお相手は、企業ではなく個人からメールが来る事を知っている方々でもあります。少々敬語をミスろうが、ビジネス用語を使えていなかろうが、実はそれ程気にしていません(もちろん冷やかしや相手にリスペクトのないメールがお断りなのは、当たり前ですが。笑)。
 だからそう固くなりすぎる必要はありません。実際に私の対応をしてくださった方も、真摯な対応ではありましたが、事務的な対応では全然なくて、終始「人と人の会話をした」と胸を張って言えるものでした。

 特に『地域おこし協力隊』は、まずは興味を持ってもらう事が第一段階。問い合わせてみて自分の希望に沿わなければ、お礼を言って終わったっていい。最初はそういう気持ちで、始めてみてはどうでしょう。

 まぁ、私にだってできた事です。そう難しい事はありません。対応してくれる方もめっちゃ優しいので、どうか安心してください。

2.体験来村にいたるまでの手順

 体験来村に至るまでの手順は簡単。

① 応募要項をきちんと読む。
② 応募要項に記載されいている問い合わせ先に連絡(メールの事が多いです)。体験来村がしたい旨を伝える。
③ 質問事項等のやり取りをし、改めて来村の意思を固める(やり取りは、メールでもZoomなどのオンラインミーティングでも可)。
④ 体験来村の申請書を提出。
⑤ 申請書が受理される。宿泊場所や交通手段の確保をする。
⑥ Let's 来村!

 という感じ。

 個人的に「大切だな」と思ったのは、主に①と③です。
 「そう固くなりすぎる必要はありません」と前述はしましたが、相手だって仕事中です。応募要項を書いているのは問い合わせの手間を省くためという側面もあります。
 既に提示している事を再び説明するあちらの手間を省くため、そしてこちらは返答を待つ時間を省くために、きちんと読んで理解し、その上で足りないところを埋めるように質問するようにしましょう。

 私のように事前に物事の全体像が見えている方が嬉しいタイプの方は、③の時に体験来村の前と後の提出物を確認しておく事も、円満なやり取りにはいいと思います。
 というのも、相手はお役所。何をするにも所定の手続きが必要となります。何が必要なのか、先に確認しておくだけで「なんかいっぱい提出物があってめんどい……」という気持ちがかなり減ります。超オススメ。

※私の場合は、事前に『来村の申請』と、事後に『旅費申請』『来村アンケート』、旅費申請をしている場合はその後『村から送られてくる村に対する振込請求書の記載・返送』の提出が必要でした。
 貴方の場合も同じかもしれませんが、違う可能性もあるので、ご自分でも聞いておいた方が確実でしょう。 

3.問い合わせをする前までは知らなかった事(備忘録)

 ここからは、問い合わせをしながら「へぇー」と思った事、事前に知っておければよかった事などについて書いていきます。
 椎葉村だけの固有の物や今回私が応募した『秘境の文筆家』の場合のみに適用される内容もあるかもしれませんが、中には地域おこし協力隊全般に言える・参考にできる事もあるかもしれません。
 知識として持っておくに越した事はないと思うので、必要に応じて見てください。

3-1.応募要項の「過疎地域以外からの移住」について

 地域おこし協力隊の募集要項には、「過疎地域以外からの移住であること」という条件がありました。
 ただこれ、ちょっと調べるのが難しかったのです(調べ方が分からなくて、とりあえずネット検索をしてみたけど、「うーん、これかなぁ?」という感じで、本当にそのサイトを見るのが正しいのか、いまいち分からなかった)。

 ただ、オンラインミーティングをさせてもらった時に、移住担当の方が最初に早見表を共有して、一緒に確認してくれました。
 その手際の良さから、おそらく私と同じように自分の現住所が過疎地域なのかを把握している方は少ないのだろうと思います。なので、分からない場合は、素直に「○○に住んでいるんですが、私は対象になれますか?」と聞いてしまってよさそうでした。
 30分くらい、探して頭捻っちゃってたよ、私。笑

3-2.オンラインミーティングは、できるならやった方がいい

 もしかしたら顔を見て話をする事に抵抗がある方もいるかもしれませんが、オンラインミーティングはできればしておいた方がいい、というのが、私が実際にしての感想です。

 少なからず文字では伝わらないニュアンスがあると思いますし、実際に来村するとなると村への行き方やその他質問など、それなりの分量の質問をする事になるでしょう。文字を書くより話した方が絶対に早い。
 そして何より来村を見据えた場合、相手の顔が見えた方が実際に行ってお会いした時の安心感が違います。

 誰も知らない場所に行く中で、少なからず知っている人の顔を見ると、何か安心するんですよね。笑
 初めての場所に緊張や不安は少なからずつきものですが、そんなものに邪魔をされて現地できちんと本来の目的が果たせないのでは、せっかく行った意味も薄れてしまいます。

 また、話をする事で新たに浮かぶ疑問もありますので、できればオンラインミーティングを選んでみてください。
 ただ、あくまでも「どちらも選べるのなら」という前提の話です。『問い合わせできる時間が、役所の就業時間内に間に合わない』などの場合は、もちろんメールでも質問を受け付けてくださいます。
 ライフスタイルや個人の忙しさに応じて、質問しやすい方を選んでいいと思います。

3-3.体験来村時に行く場所は、自己申告制

 私、てっきり「この協力隊募集の来村時はこのルートを案内する」みたいなプランが作られているものだと思い込んでいたので、オンラインミーティング時に「どこに行きたいですか?」と聞かれて、実はちょっと、いやかなり驚きました。笑

 よく考えれば、椎葉村の体験来村の行程は大体2泊3日。しかし地域おこし協力隊業務の説明や関係施設への来訪だけだと、1日目で全部終わるんですよね。
 その他の時間をどう過ごすかを、委ねられました。

 どこに行くか、どこに泊まるか、すべて自由。「椎葉村を知るための体験来村」なので、観光もOKでした。
 場所の案内は、椎葉村の場合は役所の方が車でしてくれるので、交通手段は安心です。遠慮せず、自分が行きたいと思う場所を選んでいいらしい。

 とはいえ私は、本当に申し訳ない事に『秘境の文筆家』という地域おこしを知るまで、椎葉村という村の存在さえ知らなかったような人間です。
 椎葉村のどこを回れるのかさえ、分からない。
 ここまで聞いて、おそらく私と同じように「委ねられても……どうする?」と思った方もいるのではないでしょうか?

 でも、大丈夫。
 役場の方に、観光サイトを教えていただき、そこから選んだりもできます(特に旅館とか、めっちゃ助かった……)。

 それでも悩む方は「どこの旅館がオススメですか?」とか、「コアなおすすめスポットとかあれば、連れて行ってください!」とか、結構面倒臭い事を言って、対応していただく事もできます(私は言った。笑)。

 来村の申請書に「行動日程」という欄があってそこに行きたい場所の希望を書くのですが、その際も、一応気になる場所を書いて「移動時間とかよく分かっていないので、最終調整はお願いしてもいいですか? 選んだ場所はあくまでも希望なので、距離的に回り切れない場合は却下してほしいです」とお願いしました。……こうやって改めて書くと、私、かなり面倒臭いやつだな。笑

 それでも嫌な顔を見せずに対応してくださった移住担当の森崎さん、本当に本当にありがとうございました!
 貴方のお陰で、安心して初めての村に行く事ができましたし、椎葉村で楽しく色々な事が知れる、濃厚な時間が過ごせました!!

3-4.申請書で『先住の地域おこし協力隊の方や移住者の方の話を聞く』希望が出せる

 希望すれば、先住の地域おこし協力隊の方や移住者の方のお話を聞く事が可能です。
 実際に移住者や先輩のお話を直に聞いてみたい方は、勇気を出して意思表明をしないと損。
 もう一度言います。損です!!

 ちなみに私は、後述のスケジュールでも分かる通り「1人2人都合がつけばいいな」と思って4人の方を希望したら、なんと全員都合がついて、大大大大大収穫(←笑)でした
 予定さえ合えば意外と皆さん協力的みたいなので、「たくさんの方に話が聞ければ聞けるほど嬉しい」と思う私のようなタイプの人間にとっては嬉しい誤算ではありましたが、もし厳選した1、2人のお話が聞ければ十分……という方は、希望を出す時点で人数を絞っておいた方がよさそうですね。

4.私の来村スケジュール

 前述したとおり、幾つか行きたい場所を見繕った上で「うまい事調整してもらえると助かる」とお願いした結果、こんな感じのスケジュール感になりました!

【0日目(前泊)】2/25(日)
▼午後
・前泊のため、椎葉村来村。旅館へチェックイン(鶴富旅館)

【1日目】2/26(月) ★主要場所の視察と説明の日
▼午前中
・全体説明・・・地域おこし協力隊や椎葉村での暮らしについての説明
・ぶん文Bunの説明・・・Katerieや椎葉村図書館ぶん文Bun(『秘境の文筆家』になった際の活用施設)の説明、『秘境の文筆家』に関する質疑応答
・役場周辺(椎葉村中心街)の散策
▼午後
・インタビュー・・・移住者の椎葉さんに、お話を聞きに行かせていただく(中心街から片道い1時間半くらいのお宅訪問)
・旅館へ戻る、休憩
・懇親食事会(18:00~)・・・他の来村者の方のための懇親会に、私も参加させていただく

【2日目】2/27(火) ★椎葉村を知るための観光
▼午前中
・博物館見学・・・椎葉村の民族文化について、学芸員から説明
・インタビュー・・・昼食時に、椎葉村地域振興課の松田さんにお話を聞く
▼午後
・観光・・・利根川集落、八村杉、大久保のヒノキ、仙人の棚田を見に行く
・旅館へチェックイン(龍神館)

【3日目】2/28(水) ★地域おこし協力隊の人に質問
▼午前中
・インタビュー・・・地域おこし協力隊の方お2方(『秘境のインタープリター』山之内さんと『交流拠点施設Katerie企画』金子さん)からお話を聞く
▼午後
・椎葉村を後にする

 実際にはもっと細かく時間配分も書いてくださっているのですが、その辺は省略しました。
 ザックリ言うと、大体朝は9時前後から、夕方は16~18時前くらいまでの日程感だったので、朝も夜もゆっくりと過ごせました。

5.さいごに

 上記のスケジュールで行かせていただく事に決まり、荷造りをして、実際に訪問をして。この4日間の、まぁ濃厚なこと……。
 一体何があったのかは一言では示せないので、興味のある方はぜひ
 確実なのは、1日目の最後の『懇親食事会』を始めとして、うまい事偶然がかみ合った結果、1人で行ったのに1人じゃない賑やかな3日……いや、前泊を含めた4日間になったという事でしょう。

 という事で、4日間をそれぞれ別ページにまとめておりますので、気になる方は是非お越しください。⤵

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