少子化

アジア通貨危機によって外資に経済が支配された韓国は、GDPが上がりながら、ソウル一極集中と少子化が進行した。日本もその後を追いかけている。

出生率が下がりながら、GDPが上がり続けた。共同体の未来からの収奪によって成立している持続不可能なモデルだ。

無規制資本主義は、分業を際限なく進行させている。

農村は出生率が高く、都市は出生率が低い。低コストの農村で人が育ち、移動し、高コストの都市で労働のみに従事する。狭い都市部で、生殖ができないほど搾取された不安定で低賃金な労働者の存在は、株主にとっては最大の利益となる。無規制資本主義は経済合理性のために分業と集積を無制限に進め、徹底的に労働者を搾取し、生物的合理性を低下させる。再生産できなければ外部から人を持って来れば良いという発想だ。人から人間性、生物性、集団性、伝統を剥奪し、ゲマインシャフトを不自由にし、共同体から女性を駆り出して資本家に仕える労働力へと変え、ゲゼルシャフトが徹底的に搾取する異常な世界観。新自由主義、移民、多文化共生は、固有の文明を破壊し、持続可能では無い。

農村と都市における、生殖と労働の非倫理的な分業が存在する。これは発展途上国と先進国の間の関係と同じである。

国内だけで閉じている場合は、まだ良いだろう。

グローバル化によって日本全体から農村が消え、都市化している。日本全体で少子化が起きている。外資の利益のために外国の農村から余剰人口が日本に流入する。日本人は自国内でマイノリティになる。

アメリカの内政干渉によって、日本の国境は自由化された。日本民族が市場化せずに守っていた土地は、外部へと市場化・自由化された。外部への土地の自由化は、侵略と等価である。

欧米の先例から学ぶべきだ。自国内でマイノリティに転落する白人の間には絶望が広がっており、白人は内戦を願っている。新自由主義と移民推進がもたらしたのは、内戦が希望となる社会だ。

国民国家を破壊して短期的な経済発展を遂げようとする自由主義国は異常である。権威主義国からのサイレントインベージョンを合法化し、自国民族をマイノリティに変え、ただの場所に変えようとしている。

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