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大哲学者を生んだ、感謝。


カントと言えば、ドイツの大哲学者です。しかしその少年時代は、クル病と喘息により、余命2年と宣告されていました。

生まれながらにして、背中に団子みたいな瘤(こぶ)があり、両方の乳首の間は、2.5インチ(6.4cm)。
脈拍120〜130だったそうです。

そんなカントに転機が訪れます。
様々な資料がありますが、恐らく7才の時だったと思われます。
「苦しい、苦しい。辛い、辛い。」
と言い続けていたカントは、無医村を診療していた、お医者さんに諭されます。

「この体は神様から借りたものだ。そして、人間は夜になるとこの体を返す。
すると神様は、夜のうちに修理をし、掃除をして、朝また人間に貸してくれる。
分かるかい?」

カントは頷きました。

「苦しい苦しいと思っても、体の悪いのは治らない。せいぜい、お父さんお母さんの心を痛めるだけだ。両親に感謝しなさい。せめて、今まで育ててもらったお礼に、嘘でもいいから笑ってみなさい。

人は、何かの使命をもって生まれてきた。

一つでもいいから、何かのお役に立つ人間になることだ。君に効く薬はない。
帰りなさい。」

薬が出ないと知って、お父さんは、がっかりしました。しかしながらカントの場合は、お医者さんの言葉が、薬でした。

それから、カントは苦しいと言わなくなったのです。そして両親に、ありがとうと言うようになりました。

子供の可能性は、無限ですね。

そして1年が過ぎたころから、喘息は治り、余命2年と言われていた体は、クル病は治らなかったが、丈夫になりました。

そして感謝の念により、今まで苦しいと言っていた考え方から、物事を深く洞察する考え方へと、変わって行ったのです。

大哲学者の誕生です。
そして、80歳の天寿を全うしました。

感謝の念は言葉を変え、人生までも変えたのです。

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