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出産前に思い出す、妹のこと

私には9歳年下の妹がいます。
9歳下ってことで、生まれたのは私が小学校3年生の時。不思議なもんで結構ちゃんと生まれた時の記憶があります。出産を前に当時のことをふと思い出したので、なんとなく書き留めておこうと思います。

ひとりっ子歴が長かったので、お母さんが赤ちゃん来るよーといった時にはめちゃ嬉しかったの覚えてます。兄弟ほしい!と言いまくってたので。この9年の間には流産もあったようで、今思えば、特に母にはプレッシャー与えてたかもしれんな…。ごめんよお母さま。そして頑張ってくれてありがとう。

妹は予定帝王切開で誕生予定(私も帝王切開で生まれてきたので、妹も、といった感じだったらしい)。
その日は土曜日でした。当時はまだ土曜日に小学校午前授業があって、予定日だから学校休める!!と思ったのに、午後から手術予定だったようで、普通に学校行かされました。心の中で盛大に舌打ちしたよね。

きっちり学校行った後に父に連れられて病院へ。当時好きだった漫画やら、買ったばっかのりぼんやらを持っていきました。
まだゲームは持ってなかったのかなー。漫画、やっぱ潰せる時間に限界があって、全然時間が進まなかった記憶があります。まだかなーまだかなーみたいな。あれ実際どのくらい待ってたんだろ。

父も同様に立ち会いとかはなく、ロビーでずっと2人して待ってました。
かなり長ーく(※小学生の体感)待った後、手術を終えた母と赤ちゃんが手術室からガラガラーっと移動してきて、その一瞬だけ少し会えました。ただ移動してただけなのと、感染症対策?の関係で、その時2人の姿を見たのはその一瞬だったと思います。

初めて見る妹の姿、女の子って聞いてたのに、ぱっと見おへそ?下腹部?のあたりにホタルイカみたいな形した、膨れて飛び出たものが!
「あれ、男の子…?」がわたしの第一声でした。周りは笑いながら「女の子だよ〜笑」って言ってました。どうもわたしが見たのは臍の緒を切った後のへそだったようですが、子供心にはもう完全に男の子のそれにしか見えなかったです。これへそ?!ってしばらく信じられなかった笑

その日はその後のことはよく覚えてなくて、挨拶もそこそこ、父がなんかやってんの見届けて帰った気がします。
その後何回か会いに行ったけど、小学生はやっぱ感染症対策?の観点からか赤ちゃんを近くでは見られず、ガラスのドア越しに見てました。父は大人だから入ってOKみたいに言われており、ひと足先に赤ちゃん抱っこしててずるい…と思ったのを覚えています。ルールだから仕方ないんだろうけどずるい…てなってました。

それからは母と妹が家に帰ってきて、特に里帰りもしてなかったので自宅で過ごす日々でした。
当時帰ったら小さい赤ちゃんが家にいるの嬉しかったけど、一番嬉しかったのは母が家にいることだったな。
うちは共働きだったので、基本学校から帰ってお母さんがいるって状況がなくて、基本学童に通ってました。学童が嫌ってわけじゃなかったんだけど、当時はわたしの通ってた学校だと共働き世帯が少なかった(か、時短利用の人もいたのか?)ようで、学童に通ってるのは学年全体でも3人くらいだったと思う。
みんな家に帰れていいなあって思ってました。
(そう思ってた割には今自分が子供産んだら結構すぐ働きたいと思ってるから薄情なもんだ)

9歳当時、もういろいろと1人でできたので、ごはん前にお腹空いたりすると母に聞いておやつ勝手に用意して食べてたし、妹が泣いたら母に知らせたりオムツかえたりしてました。世話焼きな性質はこの頃に形成されたのかな。なんかお世話できることがうれしかったんですよね。

ふにゃふにゃだった妹、ぐんぐん大きくなって私とは正反対の性格に…笑。立派になりましたなあ。
今となっては社会人で、姉妹の仲は良くもなく悪くもなくほどほど、なんかあれば連絡取るくらいですが、もちろん妹がいてよかったと思ってるし、妹がちっさかった頃の記憶も自分にとても影響してるなと思います。

これから生まれてくる息子は私や夫にとってどんな存在になるんだろう。どんな影響をもたらすんだろう。
楽しみなような怖いような、そんな息子との対面もあと少し。お互いがんばろうな。

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