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Qioさんの詩「新しい朝の想い」を歌にしました♪

「新しい朝の想い」は、ポエトリーリーディング・コラボとしてQioさんから頂いた詩です。
ふみさんに朗読していただいて、私が即興的にフルートを付けたものを、Qioさんに紹介していただいています。

フルート一本のシンプルなBGMは、「新しい朝」をイメージして制作したものです。器楽によるBGMとして作ったものですので、歌にすることは全く考慮していませんでした。そもそも、メロディが歌に不向きなのです。

ところが、メロディをゆっくり歌ってみましたら、歌になりそうな気がしてきまして、テンポを落としたアレンジを試してみよう思い立ちました。

ただ、曲のテンポを遅くすると、雰囲気がガラっと変わることもあります。

速い曲をゆっくり奏することで、意図的に雰囲気を変えた例として、オッフェンバックの「天国と地獄」のメロディをサン・サーンスが「動物の謝肉祭」の第4曲「亀」で使っているのが有名です。

私が小学生の時の音楽の教科書では、

「あー、かめさん、のろのろ歩くよ・・・」

うろ覚えですが、たしかこんな歌詞まで付いていた。^^

また、かっぽれは、俗謡、俗曲にあわせておどる滑稽な踊りで、テンポは快活なアレグロですが、それをプッチーニは歌劇「蝶々夫人」の葬送の場面でゆっくりしたテンポで使っています。
こちらは意図的なものではなく、テンポの指定がない楽譜を見たプッチーニが、ゆっくりと読んでしまったらしいのです。
滑稽な踊りに合う軽快なメロディも、ゆっくり歌えば葬送の歌になる、という例です。

極端な例を引き合いにしましたが、テンポもアレンジにおける重要なファクターなのです。ですので、スローテンポにしてもQioさんの詩のイメージを壊さないように配慮して歌を作りました。
また、原曲にはスローテンポにしても歌うことが困難なフレーズもあります。そこは歌のメロディには使わず、一部を間奏に使っています。

歌は、前回の「君を探す日」で使ったのと同じ女声シンガー「めろう」のバージョン0.431です。
なお、最新バージョンの1.32では声質にハスキー気味というか、しゃがれた感じがあるのが気になりまして、今回も使用を見合わせました。




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