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新いちねんのうた7月

(この記事は7月1日に出す予定でしたが、新型コロナでダウンしてしまいまして、ひと月遅れてしまいました。)

毎月、Tokkoさんのカレンダー詩に曲を付けています。
7月は、アフリカの民族楽器カリンバの伴奏です。
カリンバは、オルゴールの起源になった楽器だそうです。
この音色を始めて聴いたのは、Tokkoさんがカリンバで演奏した「きらきらぼし」の録音を頂いたとき。
それを聴いて、「いちねんのうた」シリーズの伴奏に合いそうな可愛い音でしたので、そのうち使ってみようと思っていました。
ちょっと調べたら、フリーのDTM音源が見つかりましたので、7月の歌の伴奏で使ってみました。

カリンバは2つの音列が左右対称に並んでいます。

カリンバ
https://en.wikipedia.org/wiki/Mbira#/media/File:TrebleKalimba.jpg

左右の音列は、下図のように音階の各音を一つ跳びにならべた構造です。

アルト・カリンバの音列
https://en.wikipedia.org/wiki/Mbira#/media/File:Kalimba_Alto_Tuning.png

音階が一つ跳びに左右に配置されていますので、例えばドレミファソと弾く場合、左右の親指で交互に弾く感じになります。

これはアルトカリンバの例ですが、普通のカリンバも同様です。
左右ともに音は一つ跳びにしか出せません。
普通のカリンバは、アルトカリンバより4度高いので、
右は「ド・ミ・ソ・シ・レ・・・」
左は「レ・ファ・ラ・ド・ミ・・・」
となっています。

このような音の配置は、ドミソ、レファラのような3和音を出すのに大変便利です。
カリンバの音は親指の爪を使ってキーを弾くのですが、隣り合う3つのキーの端をスライドさせて弾きますと、3和音をアルペジオで出すことができるのです。
和音の伴奏楽器として使いやすい楽器だと思います。

ですが、和音(アルペジオ)の伴奏では安易すぎて面白味がない。
という偏屈な音楽帳工房ですので、カリンバで2声の伴奏アレンジを試みてみました。
カリンバは、左右で一つ跳びにしか音が出ないうえ、ピアノの黒鍵にあたる音も出せないという制限があります。
ですので挑戦しがいのあるアレンジになりましたが、思わぬ響きを発見する楽しみもありました。



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