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アトランタ・ドリーム①チーム紹介



Atlanta Dreamとは

 さて、Atlanta Dreamはどんなチームでしょう。このチームは2008年創立で今年15周年とまだ出来てそこまで時間が経っていません。
過去には3度ファイナルの土を踏んだものの、優勝は未だ0。直近では2018年にPOに出たのが最後で、現在チームは再建期に突入しています。
 さて、昨シーズンでのチームの方針として、下記のように長所、短所を出してみました。

チームの長所

・ディフェンスがいい
 ディフェンシブレーティングではリーグ5位。被FG%ではリーグで2位と、再建中ながらいいディフェンスが出来ていると思います。
・スティール数が多い
 これはディフェンスがいいことにもつながりますが、1試合平均スティール数はリーグで4位。平面でのスティールが目立つシーンは多いです。
・リバウンドがいい
 オフェンスリバウンドではリーグ5位、ディフェンスリバウンドでもリーグ6位といいリバウンドが出来ています。
・3pt%がいい
 3pt%ではリーグ4位タイの35.1%(7.5本/21.4本)。成功数、試投数ではどちらもリーグ7位とまだ成長の余地あり(大量に打てばいいというものでもないでしょうが)

チームの弱点

・FG%が悪い
 3pt%はいいという話をしましたが、FG率は11位です。2ptでのFG率も同じく悪いことが挙げられます。中で来るところを狙われているのと、決定力の問題もあるでしょうか。
・アシスト数が少ない
 FG%が悪い要因の一つとしてあげられるのはアシスト数がリーグワーストであることも挙げられると思います。ボールムーブが少ないことから相手に読まれやすいオフェンスをしているということでしょう。トップとは1試合平均で約7本分のアシスト差があります。
・ターンオーバーが多い
 これはアシストが少ないところにも紐づいていそうですが、パスのパターンが限られるので、読みやすく、結果ブロックやスティールを受けやすいということに繋がっています。
 それからチームのペースが4位とかなり早いため、これが悪く出ている面もあるとは思いますが、ペースの早いオフェンス自体は狙ってやっていることでしょうから、これ自体が悪いとは思えません。

おこめ的改善ポイント

 つまり要約すると今のドリームは、ディフェンスはまぁ、いいとして、オフェンスでは気が遠くほどの改善点がある、ということになります。
特に下記は改善ポイントになるでしょう。
・2ptエリアでの得点率がよろしくない
・プレーメーカーが少ない


+αの部分としては下記2つです。
・ショットブロッカーが欲しい
 これを挙げた理由としては ブロックの成功数がリーグ10位なのは気がかりだったもので。止めきれずに、ファウルがかさんでいるところもあると思うので、フロントのディフェンダーなんかがいるとよりいいかなと思います。
・3ptラインあたりのディフェンス強化
 ディフェンスがいいチームではありますが、3ptラインのディフェンスはリーグ平均クラスなので、ここにもディフェンダーがいるといいかなと思っています。

 この辺りにメスが入ると、POも、ひいてはその先も見えてくるんじゃないかなと思っていたりもします。

 さて、次は選手の紹介に移りましょう。

ロスター紹介

 次にAtlanta Dreamの選手たちを全員ではないですが、何人か紹介していこうと思います。紹介項目は下記の通りです
 名前・身長・背番号・ポジション
 昨シーズンスタッツ
 概要

 比較選手(NBAではこういう選手が近しいかなという選手を私が勝手にピックアップします)

Rhyne Howard

 彼女について話すとしたらこうですね。

 ……以上です。

 で終わらわせてしまうと、元も子もないので、紹介を続けます。

 名前・身長・背番号・ポジション
 名前はライン・ハワード。身長6'2(188cm)。背番号10番。ポジションはSG/SF。


昨シーズンスタッツ:16.6得点-2.8アシスト-4.5リバウンド-1.6スティール-0.8ブロック(FG%:36.1%,3pt%34.3%)

概要
 昨年はドラフト1位で指名されると、オールスターに選出、ルーキー・オブ・ザ・イヤーにも輝き、つい先日はイタリアのリーグで優勝を経験してきました。その時の相手が次に紹介するシャイアン・パーカー率いるボローニャでした。

 彼女の強みといえばやはりオールマイティなところです。得点面では大学時代から外も中も、オンボールでもオフボールでも点を取ってきます。コート上での視野も広く、パスセンスも十分です。ディフェンスも問題なく、スティールではリーグで15位と初年度としては上々の結果だったと思います。大学時代からプレーに華があり、次のリーグを背負って立つものとして注目されています。
 彼女の現在の改善点としてはFG%が落ち込んでしまったこと。それからターンオーバーが多かったことの2つでしょうか。勿論リーグ初年度なのでFG%が落ち込んでしまった部分はあると思いますが、今年以降の活躍に期待したいところです。

NBAでの比較選手:PG13。

Cheyenee Parker

名前・身長・背番号・ポジション
名前はシャイアン・パーカー。身長は6'4(194cm)。背番号は32。ポジションはPF/C

昨シーズンスタッツ
 
11.8得点-2アシスト-6.2リバウンド-1.1スティール-0.9ブロック
(FG%:50%,3pt%21.8%)
概要
 
今期で9年目になるベテラン選手。6年シカゴ・スカイに在籍後ドリームに移籍。チームでは中からの得点源と頼れるベテランとして活躍している。昨年はキャリア初の26分台の出場時間を残し、チームの攻守を一身に背負っている。ただのフィニッシャーだけでなく、自ら外に開いてパスを中に送り込む役割も持ち合わせている。キャリアの4年目あたりから覚えた3ptで外に相手をつり出し、コートを広く使わせる。ディフェンスがいなければ遠慮なく打つ度胸もしっかり搭載されている。
 昨年は2ptFG成功数でリーグTop10に名を連ねた。


比較選手:ブルック・ロペス

Allisha Gray

名前・身長・背番号・ポジション
 
名前はアリシャ・グレイ。身長6'0(183cm)。背番号15。ポジションはSG
昨シーズンスタッツ
 
13.3得点-2アシスト-4.2リバウンド-1.2スティール-0.5ブロック
 (FG%:42.3%,3pt%40.8%)

概要
 
彼女は元々ダラス・ウィングに所属しており、今期からドリームに加入する。(実はドリームは今年の3位指名権を持っていたが、その指名権+25年の1巡目指名権と彼女をトレードして獲得している)


 彼女は2017年にドラフトされるとその年ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、東京オリンピックにも3on3で出場、金メダルを獲得している。彼女の強みは正確無比のシュート力、それから誰が相手でもペリメーターで食らいつくディフェンス力の2つが挙げられる。彼女をライン・ハワードの隣に置けることはアトランタのスター、トレイ・ヤングに言わせれば『どっちか好きなほうの毒を選べ』という答えが返ってきそうなほど、強烈なコンビが誕生した。ダラス時代にプレーオフで4回の経験があり、リーダーとしての素質もある。
 今期は念願のオールスター出場を強く望んでいる。


比較選手:難しいけども、クレイ・トンプソンは結構近しいものを感じます



Naz Hillmon

名前・身長・背番号・ポジション
 
名前はナズ・ヒルモン。身長は6'2(188cm)。背番号は00番。ポジションはPF
昨シーズンスタッツ
 
4.4得点-1.2アシスト-5.1リバウンド-0.6スティール-0.3ブロック
 (FG%:48%)
概要
 
彼女は昨年2巡目でドラフトされた今期2年目の選手。シーズン前半は控え選手の一人でしかなかったが、チームの度重なる怪我の中でスターターのチャンスをものにした。彼女の持ち前のディフェンス力とリバウンダーとしての素質が見事にチームにハマることになった。

 FG%こそ5割に満たなかったが、彼女がシーズン中に記録した172リバウンドは歴代ドリームのルーキー記録を打ち破り、WS(Win Share:彼女がチームの勝利にどれだけ貢献したかの%)では同年のルーキーで3番目になる等この年のスティール枠となった。今後彼女にはコートを広くするミッドレンジや3ptにも取り組んでもらいたいところであり、今年個人的にはかなり期待を寄せている選手でもある。


比較選手:オニエカ・オコング(流れの中でエンドワンとったりするところとか特に似てます)



Aari Mcdonald

名前・身長・背番号・ポジション
 
名前はエアリ・マクドナルド。身長は5'7(170cm) 。背番号は2番。ポジションはPG
昨シーズンスタッツ
 11.1得点-2.6アシスト-2.3リバウンド-1.4スティール
 (FG%41.1%,3pt%33.8%)
概要
 
今期で3年目になるガード。今まで大きい選手を紹介してきたから急に小さく感じる人もいるかもしれないが、PGとしては普通くらいの身長にあたる。彼女の役割は点を取ることや、果敢なディフェンス、プレーメイクも一部担当している。


 彼女の特徴といえばこのクイックリリースの3ptだろう。ほとんどボールに触れていないかのようなシュートフォームは彼女のサイズをものともしない大きな武器の一つだ。

 今期は控えからの出場が多かったものの、安定して得点を重ね、チームを外に引っ張る重要な役目をはたしていました。プレーメイクは少し難しいところも感じたが、他でサポートを組んであげれば更によくなっていくと思います。アイザイア・トーマスに出会う少し前のエイブリー・ブラッドリーが頭をよぎる。

比較選手:役割的にはエイブリー・ブラッドリー辺りを彷彿とさせる。クイックリリース具合ではボギーか?

最後に

 いかがだったでしょうか。定期的にドリームの話もさせてもらえればと思っています。
 次は今年ドラフトした3人の選手に注目した記事を書いていきますので、よろしくお願いします!




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