雨の日の新宿御苑のお話
折坂悠太のアルバム、『平成』を聴きながら書いています。
イヤホンから、「揺れる」が流れています。
新宿御苑に紅葉を見に行きました。
人生初の新宿御苑は、雨の日の新宿御苑でした。
新宿にご飯を食べに行くことになり、その前に何をしたいか訊かれました。
パッと、「紅葉見に行きたい」という考えが頭に浮かびました。
雨の予報なんて頭になくて、それよりも、もう葉っぱは赤や黄の秋色に色づいているのかドキドキでした。
朝起きて、シャワーを浴びて準備を終えて、家のドアを開けて、そこで初めて、「今日雨なの?」と雨が降っていることにびっくりしました。
天気予報は一昨日見ていたので、23日の土曜日に雨が降ることは知っていました。
でも、そのスマホの中の情報が自分の日常と結びつかなかったんです。
馬鹿でした。
そうして、雨の中、新宿御苑に行きました。
まず、普通の公園だと思っていたので、有料で、ゲートがあることに驚きました。
そして中に入ると、とても広くて、木や植物がたくさんあって空気が綺麗だなと思いました。
雨だったので、雨水が葉に触れて、空気中にも土や植物の匂いが溶け込んでいる気がしました。
雨の日のあの匂い、とても好きなんです。
そして葉が黄色に色づいているのが見えました。
横にいた友人に、「もう紅葉してるね」と言いながら、内心では、季節の移り変わりを視覚的に感じられたことへの喜びを感じていました。
もみじも、徐々にですが赤くなっていて、秋の訪れを実感しました。
でも、風や空気が寒すぎるので、秋が吹っ飛んでもう冬が来たのかなと思ったりしました。
葉っぱたちも、徐々に寒くなるのに応じて紅葉していくから、いきなり寒くなったら秋が来てると分からなくて紅葉できないんじゃないかと不安に思いました。
そして、気付いたら、靴下が土で汚れていました。
雨だということが頭になかったので、低いローファーに真っ白の靴下を履いてきていました。
とても後悔しました。
でも、クリーム色のニットに黒系のスカート、ベージュのロングコートという服装に満足がいっていいたので、それに似合う足元は、絶対に黒ローファーと白靴下でした。
だから仕方がなかったのです。
その靴下は雨でとても濡れていたし、泥で結構ひどいしみになっていました。
だから新宿御苑を楽しんだ後、お目当ての夕飯の前に、GUで300円の白い靴下を買って履き替えました。白い靴下ということは譲れなかったので、黒ではなく白を買いました。
けれど300円よりも私にとって価値の高い感動を味わえたので、満足です。
雨だったので、人も少なく、雨の音を聴きながら、葉が色づいた新宿御苑を楽しむことができました。
でも、晴れた日にまた行きたいなと思いました。
タイトルの写真もこの写真も、iphone8で撮りました。
iphone11などに比べたら画質は落ちると思いますが、この適度なざらざら感もとてもわたし好みです。
そういえば、連続再生にしていたので、『平成』のアルバムも三ループ目に入りました。
今は、聴くのが三回目の、「坂道」です。
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