要約力を鍛えるトレーニング②

要約力トレーニング方法

1ニュースを一言でまとまる

新聞やインターネットなどで読んだニュースを要約してみましょう。その際、リード文やタイトルを先に見るのではなく、まずは本文だけを読んで要点を端的にまとめてみてください。その後、ニュース記事につけられたリード文やタイトルと比べて、自分が要約した文章が必要な要素を正しく抜き出せていたかどうかを確認してみるのです。この方法を使って、文章をまとめる力を養うために小学校で児童に新聞を要約させる先生も多いのだとか。毎回違うジャンルのニュースを題材にして要約の練習をすることで、様々な場面で活きる要約力を磨くことができます。例えば政治系であれば「昨日の国会で何が議論されたか」、ビジネス系なら「今の飲食業界の動向は」「新しく発売された炊飯器の特徴」など、仕事で必要な知識としても雑談のネタとしても重宝する情報を要約すれば、要約力だけでなく情報の蓄積にもなり、一石二鳥です。スマートフォンなどでニュース記事を読むことができれば簡単にできるトレーニング法なので、隙間時間にもでき、おすすめですよ。

2広告を一言でまとめる

テレビCMやポスターなどで商品やサービスが紹介されているのを見たら、その広告は何が言いたいのか考えてみてください。日々多くの広告に囲まれている私たちにとって、気軽に実践できるトレーニングです。例えば、「がんばる人の、がんばらない時間。(ドトールコーヒー)」というキャッチコピーからは「仕事や勉強に疲れた社会人・学生は、ドトールでコーヒーを飲みながら休んでください」というメッセージが、「目のつけどころがシャープでしょ。(シャープ)」というキャッチコピーからは「シャープは他社が作らない革新的な製品を作ります」というメッセージが読み取れますよね。ソニー・プレイステーションの全盛期を作った広告クリエイターの小霜和也氏によると、広告の根底には、商品としての具体的な情報、競合との違いや強み、想定するターゲットがあるのだそう。それらを膨らませて、人とモノの新たな関係を作るものが広告なのです。ですから、CMやキャッチコピーといった広告クリエイティブを見てそこからメッセージを要約することは、その商品や会社の特徴、強みなどをひとことでまとめることになります。要約力だけでなくビジネス視点も養うことができる、まさにビジネスパーソンにうってつけの練習方法と言えるでしょう。

3映画や小説を一言でまとめる

映画を見たり、小説を読んだりした時には、内容をひとことで要約してみましょう。娯楽の延長線上で実践できるので、取り組みやすいトレーニングです。例えばこんな具合でしょうか。『走れメロス』……メロスが友情を守って親友の命を救うため、3日間走り続ける話。 『半沢直樹』……銀行員が不正を犯した上司と徹底的に戦う、逆転に告ぐ逆転劇。物語の捉え方に正解はありませんが、友達に「それどんな映画(小説)?」と聞かれた時にひとことで内容が伝わる要約を意識してみてください。映画なら約2時間、小説だと何百ページの内容をひとことで表現することになります。大量の情報を要約する力が身につきますよ。*** 忙しい相手に物事を分かりやすく伝えるための要約力。 ぜひ日常的に「ひとこと」で言う習慣をつけて、仕事に活用してみてください!

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