パンプス修正

シューズデザイン パンプス・サンダル編

シューズデザイナーとして約10年仕事をしてきた中で、気に留めてきた事を書こうと思います。

個人的には靴はファッションとしてはもちろんですが、履き心地が良くないとどんな素敵なデザインでも敬遠しちゃいます。
その辺りが靴の難しいところであり、面白いところでもあります。

自分が靴を企画する中で失敗してきた経験もふまえて、自分なりの視点での意識点ですが、靴をデザインしたり作ったりする時に参考にしてもらえたら幸いです。


● まずはパンプス!

パンプスは足の親指と小指の一番でている骨の部分(ボール部分)とのデザインの関係がとても難しいです。

デザイン上、この部分にカットを入れたりトップラインをのせるとバランスが良いことが多いのですが、長時間歩き続けているうちにボール部分が擦れたアッパーで足が痛くなる事、女の人ならば経験ある人が多いと思います。

カットラインを工夫したり飾りで目をそらしたり、工夫してボール部分を逃がすように気をつけてみてください。

ちなみに、靴を作る時にはこのボール部分を結んだ線より深い方が、足が留まると言われています。
でもそれは浅くて華奢なバレエシューズやプレーンのパンプスの場合は微妙な深さになるので悩ましい点でもあります。

あとは裏の仕様!この裏の仕様でパンプスの履き心地は全然違ってきます。

裏の仕様については、前回に記載したのでそちらを見てください。
→ 靴のサンプル依頼 ラフ仕様書書き方3

パンプスをデザインする時はボール部分と裏の仕様を意識してデザインしてみてください。


● 次はサンダル編。

サンダルは「どの部分で足を留めるか」が重要です。

当たり前の話じゃん!と思うかもしれませんが、結構意識されていないサンダルが多いです。

デザイン画で描いた時には美しくても、履いてみると足が変形したり、どうやって歩くんだろう?というサンダルにならないように気をつけてください。

サンダルは靴の状態の時と足を入れた時のラインの印象が変わりやすいです。足入れは必ず、サンプルサイズの足の人に履いてもらい、骨の位置や足が留まる位置を確認して仕上げてください。

次にブーツ編に続きます。

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