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靴について

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靴についてのアレコレをまとめています
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#靴企画

靴のヒールの高さは変更できるか?

以前から気になっていたこと。 ある靴の修理屋さんの前を通った時に「ヒールカット致します」との文字が。 ヒールカット!? どうやらヒールを削って低くするサービスを受け付ける修理屋さんがあるらしい。 確かにネットで「ヒール」で打ち込むと「ヒールを低くしたい」という検索候補が現れるくらいだから需要はたくさんあるんだろうなぁ。 これ、結論から言うと「ダメ」です。 ヒールをカットするだけだから、技術的には問題はないけれど、靴のバランスが変わるので身体にはよろしくないです。

靴の各部の名称

靴の各部分の呼び方を簡単に説明。 ・ 本体部分、甲の部分 = アッパー ・ 内側 = ライニング・裏 ・ 内側の底 = 中底 ・ 中底の巻き = 中底巻き・ボール巻き ・ 外側の底 = 本底 ・ ヒール ・ ヒールの最下部 = リフト ちなみにアッパーのトップのラインをトップラインと呼びます。 「トップラインをもっと浅くしてください」とか、よく使いますよ。 #靴 #シューズデザイン #靴企画 #靴作り #シューズデザイナー

靴作りの流れ

メーカー現場での靴の作り方をざざざっと紹介します。 ちなみに、本当にザザザッとなので、実際の靴職人さんには「そんなに簡単ではないよ!」と思われるくらい突っ込みどころは満載ですが、靴の作り方を全く知らない人に靴作りの流れをざっくり知ってもらうような感じで紹介したいと思います! 靴作りのスタートはデザイナーさんによるサンプル仕様書の作成です。 その仕様書の絵型を元に型紙職人(紙型師)が紙や専用のテープ(デザインテープやアルカテープと呼ばれる)を貼った木型にデザインを描き、紙

柔らかい靴は良いのか?

たまに見かける「やわらかいんです!!」と靴を2つ折りに曲げている写真。 実は柔らかすぎる靴は、足には良くはないのです。 靴には「シャンク」という金属パーツが入っています。 この「シャンク」は適切でない場所で靴が曲がるのを防止する「靴の骨」の役目をしているのです。 でも「柔らかい靴=履きやすい靴」という考えが定着している現在は、 この「シャンク」のない靴がたくさん出回っています。 このシャンクがない靴で転んだり、不自然な態勢になってしまった時、足が変な角度にねじれたりし