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こぎん刺し 〜その弐〜

【材料】


元々は麻布に綿の糸を使います。
こぎん刺し用の生地は画像のように少し特別で、織り目の間が広くなっています。また、津軽のこぎん刺しは縦長に仕上がるため横糸を何本どれくらいの間隔で入れるかが重要になります。生地の糸を数えて刺す刺繍のため、生地の織り方で仕上がりがかなり変わるからです。そのため、どこの手芸用品店でも入手できるわけではありません。
現代では綿のコングレスを使うこともあります。
こちらはヨーロッパの刺繍でも使える生地なので一般的に流通しています。

こぎん刺しが生まれた当時は事情があり麻布限定で、藍染した紺色の生地に刺していました。
現在では、桃色、鶯色、赤、生成、など他の色に染めた生地も増えていて、色の組み合わせも楽しみになってきました。

糸は木綿を使っていましたが、刺繍糸などを使うこともあります。
下の写真では銀ラメ入りのレース糸を使いました。

【図案】

モドコという基本の図案があり組み合わせて刺繍図案を作ります

願いをこめた形や日常を表現した形があります。

下に掲載した御守り入れの写真をご覧ください。
一枚目には、外枠に使った「かちゃらず」・内側の枠で角に使った「花こ」・メインの「梅の花」。
二枚目には中央の「若松」・両外の「竹」。
上記モドコを配置して一枚目では梅の花の周りを枠で囲み、こぎん刺しならではの菱形模様にしました。御守りで隠れていますが「豆こ」を変形させた刺繍もしており、表裏で縁起良い松竹梅とスクスクと伸びるようにと祈りを込めた袋にしました。

ちなみに、花こ・豆この「こ」は可愛いという意味です。
可愛いお花、可愛いお豆、ほっこりする名前です。

お返しするまで汚さずに使えるように、御守りを入れる袋を作りました。
知人の占い師さんはお塩やさざれ石を入れてるそうです。


御守り入れの背面です

今日は材料と図案についてお話ししました。
最後までお読みくださりありがとうございます💕

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